本来なら~投げ技~で紹介すべき技であったが、ランセのバリエーションを多数紹介したため落っことしてしまった。現在のルチャリブレにおいて重要な技術であるのでわざわざ一項目設けてここに紹介する次第である。
ランセには前回紹介したアームホイップ式の他に、相手のリストを掴んで投げ飛ばすフィンガーホイップ式の二通りがある。
普通にやると何だか地味な技であるがそこはルチャリブレ、むんずと相手のリストをグリップすると、コーナーからロープ上段に駆け上がり腕を大きく広げて視覚的に派手に投げ飛ばし、投げられるほうも大きな弧を描いてマットに叩きつけられるのだ。
●SATO(現・ディック東郷)のフィンガーホイップ。基本に忠実である。
80年代に入るとフィンガーホイップに変化が訪れた。“アカプルコの青い翼”リスマルクがロープ上段で尻でバウンドし、その反動でより大きな放物線を描いて相手を投げ飛ばすという、“ブエロ・アクロバティコ(空中アクロバット)”を開発する。革新的ですらあるこの技は、空中殺法開発に勤しむルチャドールたちに基本技でも見せ方によっては新しい技へと生まれ変われるという事を再認識させたことであろう。
●元祖、リスマルクのブエロ・アクロバティコ。80年代当時は衝撃的だった事だろう。
しばらくはこのリスマルク式が幅を利かせていたが、90年代に突入するとミステル・アギラが尻バウンドの後にひねりを加えた空中回転を付け加え、その結果技の無重力性が増し、さらに視覚的に派手になっていった。
現在のブエロ・アクロバティコはひねり回転を加えたミステル・アギラ式が主流で、空中殺法が売りのテクニコ(正統派)が盛んにこの技を繰り出し観客たちを非現実の世界へと誘っている。
●ミステル・アギラのブエロ・アクロバティコ。より高く、より派手へと進化する。
●レイ・コメタのブエロ・アクロバティコ。上で空中回転するのではなく、前方回転して尻バウンドに入る変化式。
ランセには前回紹介したアームホイップ式の他に、相手のリストを掴んで投げ飛ばすフィンガーホイップ式の二通りがある。
普通にやると何だか地味な技であるがそこはルチャリブレ、むんずと相手のリストをグリップすると、コーナーからロープ上段に駆け上がり腕を大きく広げて視覚的に派手に投げ飛ばし、投げられるほうも大きな弧を描いてマットに叩きつけられるのだ。
●SATO(現・ディック東郷)のフィンガーホイップ。基本に忠実である。
80年代に入るとフィンガーホイップに変化が訪れた。“アカプルコの青い翼”リスマルクがロープ上段で尻でバウンドし、その反動でより大きな放物線を描いて相手を投げ飛ばすという、“ブエロ・アクロバティコ(空中アクロバット)”を開発する。革新的ですらあるこの技は、空中殺法開発に勤しむルチャドールたちに基本技でも見せ方によっては新しい技へと生まれ変われるという事を再認識させたことであろう。
●元祖、リスマルクのブエロ・アクロバティコ。80年代当時は衝撃的だった事だろう。
しばらくはこのリスマルク式が幅を利かせていたが、90年代に突入するとミステル・アギラが尻バウンドの後にひねりを加えた空中回転を付け加え、その結果技の無重力性が増し、さらに視覚的に派手になっていった。
現在のブエロ・アクロバティコはひねり回転を加えたミステル・アギラ式が主流で、空中殺法が売りのテクニコ(正統派)が盛んにこの技を繰り出し観客たちを非現実の世界へと誘っている。
●ミステル・アギラのブエロ・アクロバティコ。より高く、より派手へと進化する。
●レイ・コメタのブエロ・アクロバティコ。上で空中回転するのではなく、前方回転して尻バウンドに入る変化式。
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