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知らないで戦争に協力?…風船爆弾

2014年08月13日 21時00分36秒 | その他
 NHKの首都圏ネットで紹介されていました。和紙のふるさとで知られた埼玉県小川町の住民が風船爆弾用の和紙の製造にそれと知らずに参加していたという話。

 風船爆弾は父親に聞いた話では、日本の敗色が濃くなってから、米本土を攻撃するために計画されたもので、紙風船に爆弾を吊り下げ、偏西風を利用して飛ばします。風船は和紙とコンニャク糊、国内でまかなえる材料を利用して作られ、実際に飛ばされました。一部は実際に米国西海岸に到着し、軽微な損害を与えましたが、戦略的にはあまり意味が無かったように思います。

 NHKの番組では、落ちた爆弾に近づいた子供などが死亡したとのことで、それをもって人殺しの根拠としていますが、3月10日の東京大空襲だけでも10万人の民間人の死者が出ています。この方がよほど悪質なのでは。私の父親は再召集されて都内の空襲の後始末、要するに焼死体を片づける作業をした事がありました。PTSDにならなかったのが不思議なくらい。

 番組では住民が武器の製造に知らないうちに参加させられていたと説明し、しめくくりにアナウンサーが再度、念を押していました。確かに平和な現在なら、そのようなことは遺憾な事と思います。

 ただ当時は戦争の最中で住民が戦争に協力しないということはあり得ないこと。確かに爆弾は殺傷能力があり、人殺しの手段を一般市民が作ったと言えないことはありませんが、軍需工場へ行けば勤務している一般市民がもっとまともな殺傷兵器を作っていたし、その殺傷兵器の製造に、たしか中学生くらいの生徒も勤労奉仕という名目でヤスリがけなどに従事していました。現在の基準で論評するのは難しいように思います。

 地域や学校によっては、戦争イコール日本の侵略と教える所もあると聞きますから、知らないで人殺しの武器の製造に参加した住民も悪者扱いになるのかも知れません。でも、業務の一環で参加した人を悪く言う、少なくともそのように聞こえる報道は考え物と思います。なお、風船爆弾用の和紙としては、小川町以外の全国の和紙産地も関係していたので、小川町だけを特別視するのは不適切と思います。


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