最近ニュースで話題になった過労が原因の電通社員の自殺。「命より大事な仕事は有りません。」と母親が発言されていました。ご本人、ご家族にとってとてもお気の毒な事と思います。私がかつて在籍した会社でも過労死社員が出ました。そういう点でなら電通に負けず劣らずのレベルの企業でした。「命より大事な仕事は有りません。」は正論ながら、企業の実態は程遠いと思います。
そこで亡くなられた電通社員を悼む意味を込めて。
決して亡くなられた方を鞭打つ意図ではありませんので、ご理解の程を。
亡くなられた電通社員の残業時間は月で100時間。これは多い方と言えるのかなと言う素朴な疑問が生じました。私が在籍した会社のある特定の事業所では月200時間と言う残業時間が珍しくなかったので、100時間はむしろ少ない方ではないかとつい思ってしまいました。
月200時間の残業と言うと、想像もつかない幸せな人も居ると思いますので、念のため解説しますと、毎日12時まで残業し、たまには徹夜もし、かつ休日出勤すれば達成できます。帰宅しても数時間後には出社します。
私は幸いにも過酷な業務に従事する事無く、無事に退職まで漕ぎ着けました。この会社では珍しい定時退社をしても何も言われず、ただ、入社何年目かに自分で発案した装置を作ろうと多少残業したら、「あいつもようやくやる気が出て来た」と陰で言わたらしい。つまり、残業イコールやる気と解釈されるのが日本の会社での常識。決して経営者のみが考えるのではなく、中間管理職もそのように考えている事が問題。
今では否定されましたが、ワタミでは「24時間365日死ぬまで働け」と言う言葉があったと聞きました。トップの発言として公表されたために問題視されましたが、どの企業も似たようなものではないかと思います。
残業させるのが労働力不足が原因であるなら、人手を増やせばと考える人も居るかも知れませんが、人を増やすと人数に比例して経費もアップするので、人を増やさずに労働時間を増やした方が安上がりと言う現実的な理由もあります。
結局、過労を防ぐには、36協定などの労働時間を延長できる仕組みを極力減らし、残業時間の上限値を医学的に過労にならない範囲で法的に規制する事でもしない限り、この種の痛ましい案件が減る事は絶対にありません。
《コメントを下さる方々へのお願い》
コメントを下さる方は、恐れ入りますがご自身のブログのURLをご記入下さい。
お考えとあまりに違うご返事を差し上げるのは失礼になると思いますので、ブログを拝見してどのようなお考えの方かを私なりに理解した上でご返事を書きます。悪しからず。
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月200時間の残業と言うと、想像もつかない幸せな人も居ると思いますので、念のため解説しますと、毎日12時まで残業し、たまには徹夜もし、かつ休日出勤すれば達成できます。帰宅しても数時間後には出社します。
私は幸いにも過酷な業務に従事する事無く、無事に退職まで漕ぎ着けました。この会社では珍しい定時退社をしても何も言われず、ただ、入社何年目かに自分で発案した装置を作ろうと多少残業したら、「あいつもようやくやる気が出て来た」と陰で言わたらしい。つまり、残業イコールやる気と解釈されるのが日本の会社での常識。決して経営者のみが考えるのではなく、中間管理職もそのように考えている事が問題。
今では否定されましたが、ワタミでは「24時間365日死ぬまで働け」と言う言葉があったと聞きました。トップの発言として公表されたために問題視されましたが、どの企業も似たようなものではないかと思います。
残業させるのが労働力不足が原因であるなら、人手を増やせばと考える人も居るかも知れませんが、人を増やすと人数に比例して経費もアップするので、人を増やさずに労働時間を増やした方が安上がりと言う現実的な理由もあります。
結局、過労を防ぐには、36協定などの労働時間を延長できる仕組みを極力減らし、残業時間の上限値を医学的に過労にならない範囲で法的に規制する事でもしない限り、この種の痛ましい案件が減る事は絶対にありません。
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