ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ヴァイオリンを買うなら幾ら?(1)

2010年09月11日 05時43分50秒 | ヴァイオリン
 初心者向けのヴァイオリンは幾らぐらいがよいか、いろいろなご意見があります。最初は初心者用セットを購入するとよいとよく言われます。弓やその他のアクセサリー、ケースが付いていて、代表的な㈱鈴木バイオリン製造の初心者用セット(アウトフィットと言っています。)ですと、58,800円、63,000円、153,300円の3種類があります。鈴木以外でも、大手楽器店では、色々なメーカーのもので初心者用セットを組んでいます。

 セットの楽器はなかなか良く出来ていますが、ずっと持っていると不満が出る場合もあります。ただ、ヴァイオリンは習熟するのが難しいので、途中で放り出す人も多いようですから、そのことを考慮すれば、これくらいのものを買う方が、いざというときのダメージが少ないでしょう。長続きするかどうかはご自身でないと分かりません。なお、通信販売で恐ろしく安いものがネット上で見受けられ、中には1万円前後のセットもあります。

 私の失敗談をベースに言うならば、初心者でも、最初から量産品の中級クラス、できれば20~30万円前後の楽器を狙うべきで、これなら、すぐに飽きが来ることはなく、その後の買い替えをせずに済む可能性もあると思います。

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私の楽器(ヴァイオリン) その3

2010年09月10日 06時41分30秒 | ヴァイオリン
 新作(橋本さん)の明るく華やかな音色とは逆に、ペゾルトのような上品な良い音の楽器も欲しいと思うようになり、年代物を探すことにしました。

 色々と調べましたら、古くて良い楽器、特にモダンイタリアンの有名どころはかなり高価で、ちょっとやそっとでは手が届きません。年数と値段の関係をグラフ化して検討したこともありました。イタリアンや有名作家の条件を外して探した方がよいとも言われますが、由来の不明な楽器や古い量産楽器を買うのも今ひとつ気が進みません。

 各店のホームページを眺めていたら、同じ作家の楽器であっても、店によって価格が違います。もちろん、楽器の良し悪しもあるとは思いますが、比較的割安な物を揃えているお店が見つかり、ここを訪ねて見ました。なかなかよい楽器ばかりで、甲乙付け難かった中、一点だけ高音が澄んでいて甘い音色の楽器が見つかりました。

 ミラノスクールのCamillo Mandelliと言う人の作で、この人はLeandro Bisiachの下で修業したらしく、製作時の1915年にはアルゼンチンに移住しているので、この楽器はモダンイタリアンとは呼べず、それゆえに安価になっています。K楽器で同じ作家のイタリア帰国後の1922年の楽器を5割増しくらいで販売しています。このお店で頂戴した書籍にズバリの写真が掲載されており、木目や傷も一致しますから、真正品であろうと思います。あまり贋作の対象になる作家ではなさそうですけれど。これ以外には、Giuseppe Lucci、Mario Gaddaのものもよい楽器と思いました。

 Mandelliの楽器の音は、特に自分で弾いて楽しむのに適していると思います。音量もかなりありますが、橋本さんより若干小さ目です。

 合わせる弓は奮発して、ギヨームの金・黒檀、トルテモデルと言うとても弾き易い弓を選びました。私には難しいパッセージもこの弓だと何とか弾けるし、その後、他の弓(より安価な弓)でも弾けるようになると言うものです。それまで、ARCUSのカーボン弓もなかなかのものだと思っていましたが、この弓の方が弾き易さの点で上回るし、音もフェルナンブーコ弓とカーボン弓とでかなり違うことがようやく分かりました。

 さらに、フェルナンブーコのサブ弓として、中国製の弓も求めました。Zhang Ming Shengという作家のもので、フロッグの象嵌模様が盾模様なので、ギヨームコピーのようにも見えるのが愛嬌です。この中国製の弓は、「私の楽器(ヴァイオリン)その1」に書いたペゾルトのPA-804ASと組み合わせると、なかなかのセットになります。

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私の楽器(ヴァイオリン) その2

2010年09月09日 10時07分06秒 | ヴァイオリン
 ペゾルトPA804-ASは値段を考えると大変良い楽器ですが、弾いているうちに音量がやや不足気味であると思うようになり、新作で音量がある楽器を欲しいと思うようになりました。このクラスになると、地元の楽器店には置かれてないため、都心の楽器店を尋ねることにして、ホームページでいろいろ調べました。

 初心者用や量産品は価格が明示されていますが、新作になると価格が表示されていないことが多く、調べるのに苦労しました。今でも、仲介者のリベートを確保するための二重価格があるためでしょうか。人気のあるクレモナの製品はなかなか高価で、大体160万円以上ですから、少々高すぎます。そのうち某楽器店で橋本剛俊さんという製作者の楽器を置いていることを見つけました。この製作者はクレモナでモラッシーに師事、チャイコフスキーコンクール他の数々の入賞歴があるのに製品は割安です。

 お店に出向いて試してみると、とても音量があり、楽器の外観はクレモナそのものです。ただ、そのとき比較したドイツの楽器よりも音が賑やかと言うか、かなり華やかな感じでしたので、少々迷いましたが、店員さんがこの楽器をすすめたこともあり、購入することにしました。

 ペゾルトPA804-ASと比較すると、音量の違いは勿論ですが、明るく華やかな音質と、高音がどこまでも伸びて行く感じが一番の違いと思います。また、弾いているときの体への響きが格段にあります。

 この楽器、出来たてのほやほやでしたので、塗膜が軟らかく、ケースに入れると、内装材のケバで跡が付くと言われました。お店でケース内に離型紙のようなものを底に入れて頂きましたが、そのうち破損したので、無印良品のシリコーン樹脂加工耐油紙というものを購入し、ヴァイオリンの形状に切って、取り替えました。

 弓選びは自信が無かったので、木弓はいずれ購入することとし、ARCUSのカデンツァゴールドというカーボン弓を買いました。軽くて弾き易い弓で、しかも丈夫です。この楽器と弓の組合せなら音量があり、大ホールでソロを弾くのにも向いていると思います。そんな機会は現実にはありませんが。

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私の楽器(ヴァイオリン) その1

2010年09月08日 10時51分20秒 | ヴァイオリン
 初心者用のセットはお譲りし、現在は量産、新作、モダンの3台を持っています。すべて、自分で選んだのですが、フルートよりも選ぶのに苦労しました。

 鈴木の初心者用セットの次に買ったのはペゾルトのPA-804ASというものです。ぺゾルトはドイツのメーカーでカール・ヘフナーと共通の工場を持っているらしく、板を削って貼り合わせるまでを機械化しているとの話があります。

 この楽器は量産ヴァイオリンの中級品と言ったところでしょうか、地元楽器店の割引きセール中に購入し、別のお店で買ったアルシェの84,000円の弓と合わせて、ちょうど30万円でした。塗装の色はちょっと渋いですが、道具としてはよく出来ています。それにヴァイオリンらしい落ち着いた良い音が出ますから、教室に通ったり、アマチュアどうしのアンサンブルに参加するには十分な楽器と思います。がっちりしたつくりで、塗膜も硬く、傷もつきにくいです。ただ、今、考えると、弓はもう一つ上のランクのものの方がよかったようです。

 他の20~50万円くらいの楽器も比較しましたが、最も響きが良かったのがこの楽器です。比較したときの印象なのですが、このくらいの価格帯ですと、同じメーカーの楽器なら値段の順に僅かずつでも良くなりますが、メーカーが異なると、逆転することもありますから、値段にとらわれないで、判断した方がよさそうです。

 この楽器、最近気づいたのですが、一部の塗膜が次第に薄くなったのか、次第にオールド仕上げの外観に近づいて行くような様子があります。塗装に何か細工でもしてあったのかも知れません。

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私の楽器(フルート) その3

2010年09月07日 05時19分39秒 | フルート
 私の楽器(フルート)その3はピッコロです。

 ピッコロを買うことは、以前は思っても見ませんでした。合奏の中でピッコロが活躍する曲は結構ありますが、ピッコロのソロとなると、ヴィヴァルディの協奏曲、ヘンデルの水上の音楽のなかの2曲程度しか知りませんし、ブラスバンドやオーケストラへの参加の機会もありませんから、私がピッコロそのものを人前で演奏する可能性は全く無いからです。

 それでは何故、購入したかですが、フルートを習うようになると高音が容赦なく登場してきて苦労します。私自身いろいろ工夫もしており、単独の高音なら確実性も向上して来ましたが、曲の途中で突然に出てくるとお手上げで、改善を図りたいと思ったからです。

 たまたま、手許に小学生が使うような縦笛の横笛版がありました。ドから始まりますが、大きさ的にはピッコロとほぼ同様です。これをしばらく吹いてからフルートを吹くと、高音が幾分改善されます。ただ、この横笛、古いので歌口に傷が付いていますし、キーもありません。そこで、フルート族の高音楽器であるピッコロを購入することにしました。

 楽器店で入門クラスの楽器を出して貰い、吹き比べて見ました。ピッコロを吹くのは初めてで、指の間隔は狭いし、こんなに吹き難いものとは思いませんでした。結局、バーカートのGIPPOモデルというものを選びました。読売日本交響楽団の一戸敦さんという方の選定品です。量産機種の場合、多少はバラツキがあるので、こういう一種の保証のようなものがあると心強いですね。一戸さん、有難うございます。この楽器はセール中だったので割引きで買えました。

 ピッコロは、フルートのような洋銀クラスに相当する者がほとんど無く、初心者用でもフルートの頭部管銀クラスの価格からで割高ですね。購入が決まると、木管なのでデリケートであること、ベビーオイルを塗る等のお手入れが必要なことなどを教えて頂きました。木管フルートが金属製になったのはこういう理由なのですね。

 ついでにピッコロの教則本を探しましたが、僅かしかありません。Gippoさんの本もありましたが、英語のものをわざわざ読む気もしませんので、「ピッコロのためのデイトレ」というタイトルの16頁の小冊子を買いました。運指はフルートと同じようだし、教則本が無くてもよさそうです。

 ピッコロの音は何ともけたたましいので、練習室を借りたときしか吹けません。ピッコロを買ってから、フルートの高音が幾分よくなったかとは思いますが、結論を出すまでには至っておりません。修業はまだまだ続きます。

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