日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

おれとおまえ

2011年02月25日 | Weblog
おれとおまえ

俺は男の世界で32年生きてきた。お前は26年間女の世界で生きてきた。お互いの世界のことは何も知らずに、ある日、何十年か前のあの日から突然一緒に暮らし始めた。
今年でなんと43年の月日が流れ去っている。毎年節分はやって来るが
今までそんなこと意識したことがなかった。結婚記念日だって?そりゃどこの国の話だ?

仲良くここまでこれたこと自体が不思議な感じがする。喧嘩をしては仲直りして
よたよたしながら、人生行路を歩いてきたね。子供も一人前に育て上げたし、結婚させたことって、丸で嘘みたい。そんな慌ただしい日々を過ごして、後ろを振り返ってみると、よくぞここまで来たものだ。

歌の文句じゃないが、人生七坂峠は実際にあるよね。これを乗り切ったのはお前と俺が手をつないで、渡ってきた人生峠そのものだ。その時は夢中でただ懸命に生きてきたけど、人様に大して、迷惑もかけずに、そしてお互いに大病もせずに、今日健康でいるのは、お互いにありがとうという言葉に、全てが集約されるよね。きざっぽく言えば、お互い様に、ありがとう、だ。
二人の間にはきらめくような愛はなかったが、地道なお互いへの理解と協力より他には何もする余裕はなかった。互いの愛を育んだのだろうよ等と言うがそれは後ろについて回った言葉だ。 もし愛という物がアルトしても、
愛は二人の間に深く潜り込んでいたのだろう。表面に決して顔を表すことなく。

八卦見による占い、「相性は凶」と言うことを物ともせずに、俺たち基本的には、二人の力を合わせて全てを乗り切ったことを思うとき、そこにあったのはお互いの人生にタイする真剣さだと言うことだろうよ。 八卦見の言うことが当たっている日もあれば、あれはでたらめだと笑い飛ばす日もあった。相性が良かろうが、悪かろうが、とにかく「生きていく」と言うことは時間に追いまくられているから、二人の相性よりは子供を含めた家庭を守る方が大切だった。家庭をきりもりするのに勢力を注いだから、相性云々なんてとんでもない話。生活と戦う他はなかった。

そんなこんなで、ここまで生きてきた。これからさきに何が起ころうが、今まで通りのやり方でやっていく他はない。健康に気をつけて、ぼちぼちいこうぜ。なあ お前。