日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

天下為公7-39

2011年12月09日 | Weblog
天下為公

今日の朝日新聞の夕刊、論説委員室から と言う欄に、孫文のことが書いてあった。
今年は中国の辛亥革命が起きて100年目である。孫文は近代中国史を学ぶに不可欠の人物である。彼の揮毫には「天下為公」すなはち天下は人民のもので権力者や為政者のものでは無いと言う彼の哲学があった。僕の感覚では当然のことである。共産革命を論じるまでも無く、これは天の意志だと思ってきた。だから天意に反する場合には激しく反発した。

日本には辛亥革命を支えた日本人がいた。孫文本人も日本にやって来ている。毛沢東革命の折りの首相の役目を勤めた周恩来も日本に来ている。
先日京都嵯峨野にある周恩来の碑文 「雨中嵐山」を見てきた。竃山公園に登る坂をすこしのぼった処に在る。大きな台座の石の上に石に「雨中嵐山」と中国語で書かれている碑文が在る。漢文の素養の無い僕は読めないから理解できなかったが、解説によると革命前夜のことが書かれているらしい。碑文を眺めていると、その雰囲気は伝わってくる。

毛沢東と周恩来が組んで起こした共産革命時代から6,70年をへて、今の中国がある。
近頃の対中国感情を思う時、中国とはもっと仲良くしなければと思うが、今の中国は僕から見ると、柄が悪すぎる。いくら国威発揚の為に経済発展や、軍備増強が大切だとしても周辺国から疎んじられる様な事をし続ければ、嫌われ者になるだけだ。

国威発揚は目に見えるものだけでは無い。心に訴える,いや響くものが大切である。
中国よ。偉大な指導者を生んだ中国にふさわしい中国になってほしい。
間違っても、拝金主義に犯されて、道徳心まで失っては、元も子もない国になってしまう。 そうならないように願っている。