日々雑感

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ヒット曲

2011年12月11日 | Weblog
ヒット曲

どうしたらヒット曲が生まれるのかとテーマで、パネルデイスカッションが行われ、実績を記録分析する立場から、レコード会社の制作部門から、評論をする立場からそして作曲家の立場から、色々問題点や将来の見通しなどの意見が交わされた。

それぞれの立場を紹介していたら、紙面が無くなるので、僕が一番正解だと思うことを書きとどめるだけにした。

いくら実績を正確に分析しても、それからヒット曲が生まれることはない。いくら適切な評論をしても答えはしかりである。レコード会社の制作部門の責任者は 、色々反論していたが、それが間違いであることは、その後のレコード会社の実績を見れば、その凋落ぶりからして実証されている。

結局作家個人の感性と、それを見抜くデイレクターの感性によって、ヒット曲は生まれるのだという所に落ち着く。ヒット曲というと歌を思い浮かべるが、メロデイやリズムを生み出すのは、詞であり、作詞家の感性こそが出発点になると言う結論に成り、日本には感性豊かな作詞家の数が圧倒的に少ないと言う話になった。

確かに豊かな感性を思わせる作詞家は見当たらない。阿久悠、や吉岡治亡き後ヒット作詞家は誰だろう。現れるのだろうか。

詞の重要性は古賀政男以来声高に言われてきた。古賀さんは詞が姉さんで曲は弟だと言った。遠藤実氏は詞が60%で残りが曲だという。確かにいい詞だとよい曲ができる。それは日常的に経験することである。

このデイスカッションの結論も詞の重要性に話は落ち着いた。年末恒例のレコ大や紅白でどんなヒット曲が出るのやら、高みの見物※を決め込もう。