人は死なない 矢作東大救急センター教授著 9,663位 / 1,666,969ブログ中
新聞で広告を見てすぐ、図書館に行って予約を入れた。僕の前に数人が予約していてだいぶ遅れたが、12月27日に図書館に入るから取りに来るようにと連絡があった。
特段死を恐れたり忌避したりしているわけではないが、僕は命にはいつも関心を持っている。突き詰めていうと、答えは出ないのだけれど、魂の存在の有無についてである。
僕が調べた中では、カナダの脳医学者ペンフイールドは人間のすべては脳作用によると断言したが、死ぬときはそれには疑問を持ち、脳作用以外の何ものかがあると考え、
すべては脳の作用だという自説を誤りとして撤回した。
僕は彼の自説の撤回に賛成する。というのは人間は肉体と精神のほかに魂というものがあると思うからだ。その根拠や証明理論は難しくて歯が立たない。しかし理屈はどうあれ、何かがあることだけはわかる。今それを僕は魂と呼んでいる。
最近100歳でまだ現役の医者をしておられる日野原重明先生の著作の中で、先生も肉体、精神(心)魂(霊)の3つがあると主張しておられるのを知って、同じように考える人がいるのだと意を強くした。先生は医学上の経験から。4000人くらいの命を看取ってこられたらしい。僕は芸術という側面から考えたのだ。
そういうことが頭の隅にあって、「人は死なない」が目についたものだから、すぐ飛びついた。救急医はおそらく何回となく人の死に直面されたことがあるだろう。
その経験の中から「人は死なない」といわれるのだから、脳作用がすべてだとは経験的に思ってはいないのではないだろうかと思って、此の本に興味を持った。人間の死というものを現場ではどのような観点から見ているのだろうか。そこに特別な興味を持っている。
僕はよく鎮魂曲を作曲する。が、思うこと、知りたいことは、魂の存在である。
魂があるとすれば、それとどう向き合って、作曲すればよいのか。それが僕が持つ問題意識である。
付け足しをいえば、
僕は東北大震災の犠牲者、とりわけまだ見つかっていない4000名近くの人々の御霊に捧げようとして作詞作曲した。だがイントロのピアノの荒々しい表現が、目の前に迫ってくる大津波を連想させるから、お供えするのには生なましく、弱り目に祟り目の、気の毒な被災者のお気持ちを思うと、身動きがとれない。
だから自分の作品集の中に楽譜はしまい込んだままである。 CDは時々泣きそうな気持ちを抑えて、聞いてはいるが。
新聞で広告を見てすぐ、図書館に行って予約を入れた。僕の前に数人が予約していてだいぶ遅れたが、12月27日に図書館に入るから取りに来るようにと連絡があった。
特段死を恐れたり忌避したりしているわけではないが、僕は命にはいつも関心を持っている。突き詰めていうと、答えは出ないのだけれど、魂の存在の有無についてである。
僕が調べた中では、カナダの脳医学者ペンフイールドは人間のすべては脳作用によると断言したが、死ぬときはそれには疑問を持ち、脳作用以外の何ものかがあると考え、
すべては脳の作用だという自説を誤りとして撤回した。
僕は彼の自説の撤回に賛成する。というのは人間は肉体と精神のほかに魂というものがあると思うからだ。その根拠や証明理論は難しくて歯が立たない。しかし理屈はどうあれ、何かがあることだけはわかる。今それを僕は魂と呼んでいる。
最近100歳でまだ現役の医者をしておられる日野原重明先生の著作の中で、先生も肉体、精神(心)魂(霊)の3つがあると主張しておられるのを知って、同じように考える人がいるのだと意を強くした。先生は医学上の経験から。4000人くらいの命を看取ってこられたらしい。僕は芸術という側面から考えたのだ。
そういうことが頭の隅にあって、「人は死なない」が目についたものだから、すぐ飛びついた。救急医はおそらく何回となく人の死に直面されたことがあるだろう。
その経験の中から「人は死なない」といわれるのだから、脳作用がすべてだとは経験的に思ってはいないのではないだろうかと思って、此の本に興味を持った。人間の死というものを現場ではどのような観点から見ているのだろうか。そこに特別な興味を持っている。
僕はよく鎮魂曲を作曲する。が、思うこと、知りたいことは、魂の存在である。
魂があるとすれば、それとどう向き合って、作曲すればよいのか。それが僕が持つ問題意識である。
付け足しをいえば、
僕は東北大震災の犠牲者、とりわけまだ見つかっていない4000名近くの人々の御霊に捧げようとして作詞作曲した。だがイントロのピアノの荒々しい表現が、目の前に迫ってくる大津波を連想させるから、お供えするのには生なましく、弱り目に祟り目の、気の毒な被災者のお気持ちを思うと、身動きがとれない。
だから自分の作品集の中に楽譜はしまい込んだままである。 CDは時々泣きそうな気持ちを抑えて、聞いてはいるが。