日々雑感

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百の議論より、一盃の酒 

2012年02月23日 | Weblog
百の議論より、一盃の酒   12/02/21 7,693位 / 1,686,703ブログ中

死は、どんなスピードで忍び寄ってくるか、だれにもわからない。
健康な人は「死は、遥か彼方のこと」として少しも意識しない。だが万人が例外なく、免れることのない死については、無自覚のままに日々を送っているが、これは正解である。理にかなっていると僕は思う。
死を間近に思う人は重病人や、高齢老人だけよい。

弘法大師が言われるように「生まれ生まれ生まれ生まれ生に冥し」
「死に死に死に死に死に暗し」だ。

つまり、人はどこからできて、どこへ行くのか判らない。要するに入り口も出口もわからない存在である。

だから、死を思うよりは、限りある命を楽しむというのが、人生の真骨頂だ。明日も知れぬ暗闇の手探りが人生ならば、百の議論よりは、一盃の酒だ。これに優るものは無い。