日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

義理人情

2012年02月24日 | Weblog
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芸能界の人間が義理人情に厚いのは、彼らは苦しみの中にいて、助け合いの精神によって、我は生かされ、我がまた、人を生かすことを身を以て知って居るからだろう。それは心の底に流れる水脈みたいなものである。

船村徹さんの本(歌は心で歌歌う物)や、遠藤実さんの本(涙の川を渉るとき)を読むとき、彼らの心の中に流れる厚い人情を感じる。
義理がすたれば、この世は闇さ。
という歌の文句をしみじみ実感するこの頃である。

サラリーマンと違って、日銭稼ぎだから、しかも仕事は、お座敷がかからないと、どうにもならない事が常態だから、連帯感でもなければ、不安でやっていけない。という事情がある。ここに義理人情が生きているのだ。

芸能界に関係はするけれども、僕はそれでメシを食っているわけではないから切実な義理人情の世界に入って行かなくても、1匹オオカミでやってられる。本業を持たずに、作曲などしていたら、とうの昔に、日干しになっていたことだろう。

ギスギスしたひからびた人間関係が現代の主流になっている今こそ、義理人情という人間的な連帯感は人間関係をウエットにして潤いを与える物として、大切にしたいものだ。