日々雑感

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JR西日本のこの感覚はいったい何だ

2013年06月07日 | Weblog
JR西日本のこの感覚はいったい何だ

去年の夏。といっても大部昔の話だが、(多分10年くらい前だったと想うが)サンダーバードの車内で強姦事件が起こった。

乗客は安全に目的地まで行けることを信じて運賃を払ったはずだ。ところが暴漢によって安全は完全に破られた。車内でこういう事件が起こったのは1度だけではないらしい。想定外のことでと言うことは1度は言い訳として使えるかも知れないが、2度3度と起こったら安全対策はどうなっているのかと問題にしたい。

朝日新聞は社説で「遺族の不信感に応えよ」と問題点を指摘している。その中に他にも首をかしげたくなる事があると指摘しているが、今回の事件についても「列車内の犯罪、自分が居合わせたら」と社説に載せている。
社説氏曰く。乗客は冷淡な傍観者だとこの指摘は当っていると思う。
細かく見てみよう

1,男に注意する。被害が自分に及んでくる場合は誰もが見てみないふりをするものだ。これが世間の常識。この常識を破って勇気ある行動をもとめることはもとめすぎだ。

2,非常ボタンをおせばいい。非常ボタンがどこにあるか周知徹底されていないのが現状だ。押すことは簡単だがそこに至る過程に困難がある。

3,乗務員に知らせばよい。理屈の上では可能だ。現実にはそれが出来るか。今回は誰もやらなかったではないか。乗客は冷淡な傍観者であることを忘れてものを言っているのじゃないか。

4,携帯電話で110番すればよい。その通り。しかし現実には誰もしなかった。めんどくさい。関わりを持ちたくない。気がつかない。という冷淡な傍観者心理が読めていない。

最後にこういう場合はどうすれば良いか一人ひとりに突きつけられている。と結んでいる。

社説氏よ。

これは乗客に向かって言う前に、乗客にこれをもとめる前に、この指摘事項をなぜ運行責任者であるJR西日本に突きつけないのか。

安全についての責任は運行会社にあるわけで、乗客にあるわけではない。指摘事項は全て会社にもとめる事項ではないか。会社は責任者として当然の具体策を回答すべきである。

この件について私は会社に電話した。受け付けた人は「係に伝えます」で終わりだ。こういう体質が問題だ。担当部署に直ぐつなぎ、「社内だけでは気のつかない安全管理上のご意見を聞きます」という姿勢が何故とれないのだ。「係に伝えます」という返事に「録音機を置いておく方がましだ」と怒ってやった。
安全に対する社内の責任感覚が欠如している。

宝塚線の事故といい、今回の社内犯罪といい、責任者が「冷淡な傍観者」になっているのではないかとさえ思う。
車内放送で車内犯罪時における乗客へのお願いとして防犯や緊急事態の行動を事細かく放送するのも1つの方法だし、マスコミを使ってあらゆる人への広報もその手段ではないか。

総括してみるとこういう事になると思う。
会社は乗客の善意など当てにしないで「冷淡なる傍観者だ」という前提の下に、
車内犯罪については安全対策を見直して、それを乗客にわかりやすく伝える事が大切だ。

例の強姦事件発生から後に会社から事件防止の広報がなされたのか。再度会社の車内犯罪防止や緊急事態発生時の対応マニュアルを一般乗客に徹底するのが責任者のすることだ。

そして願わくば乗客も勇気を出して行動してほしいとは思うが、さて自分がとなると、冷静沈着に行動できるかどうか自信がない。これが本音である。

自分自身もお粗末だとは思うが、携帯から110番に電話するという事はすっぽり抜け落ちていた。