■【信頼できる経営コンサルタントの選び方 10のポイント】9 客観的指標から判断する
経営コンサルタントに依頼してみたいけど、「いくらくらいかかるのか?」「本当に効果があるのだろうか?」など、ご心配な経営者・管理職の皆様は多いかと思います。
何万人という中から、自社に最適な経営コンサルタントを見つけ出すことは至難の業です。経営コンサルタントを選定せざるを得ないときにどのようなポイントに重点をおいたらよいのでしょうか?独断と偏見でまとめてみました。
経営者・管理職向けですが、裏を返しますと、経営コンサルタントや士業の先生にも参考となると信じます。
■9 客観的指標から判断する
経営コンサルタントを評価する客観的な指標というのは、とくにありません。
しかし、詳しく調べていきますと、それに近い指標を得ることもできます。
たとえば、日本で最古の経営コンサルタント団体であります、日本経営士協会が認定しています「経営士」という資格の詳細を見ますと、さらに詳細ランクがあります。
アシスタントコンサルタントとしての資格に「経営士補」という資格があることは、ご存知の方も多いでしょう。
ところが、意外と知られていないのが、「経営士」の資格のランクです。
近年、経営士の資格取得は、コンサルティング実績がありませんとなかなか資格を取れません。ですから、経営コンサルタント資格といわれます中小企業診断士の資格を持っている先生でも、経験が浅いと、なかなか経営士の資格を取ることができないのです。
一般に「経営士」の資格といいますと、日本経営士協会では「経営士Cクラス」という分類になります。
さらに、コンサルティング実務経験を積みますと、「経営士Bクラス」に昇格できます。そして、その数は非常に少ないですが、その上に「経営士Aクラス」という先生もいらっしゃいます。
これらは、客観的な指標とは言い切れませんが、判断材料としては参考になるでしょう。
人を”診る”ときに、客観的な指標があればベターですが、それがない場合には、上述以外の代替方法を採ることになります。
経営コンサルタントを探す場合には、今日では検索サイトを利用するのが一般的でしょう。
検索サイトを利用していますと、トップページの上位や右側に関連サイトが紹介されています。これらは有料で掲載されているサイトですので、必ずしも客観的に支持されたウェブサイトとは言えません。
検索サイトで上位に表示されることは、それだけ閲覧率が高くなります。そのために各社とも上位表示のために下記のようなことを実施し、高額な投資をしています。
SEO 検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)
SEM 検索エンジンマーケティング (Search Engine Marketing)
従って、上位表示をされているサイトが必ずしも客観的に高い評価をされているわけではないのです。
一方で、SEOやSEM対策などをあまりやっていないサイトが上位表示されていることもあります。
後者のような経営コンサルタントで、検索によりリスティングされる件数が多い先生は、それなりの実績があると推定されますので、検索で表示される件数も、だいたい指標として利用することは可能かもしれません。
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