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■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する028 相手の意図を読む傾聴コミュニケーション B207

2023-08-21 20:06:00 | 【心 de 経営】 心づかいで人間関係改善
■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する028 相手の意図を読む傾聴コミュニケーション B207
 
 
 日本経営士協会は、ご存知の方も多いと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
 
 会員は、それぞれ異なった専門分野を持っていますので、経営士同士が競合するというよりは、専門外の分野で補完し合っています。これを「共業・共用・共育」といっています。
 
 コンサルティングという実務を通じて、いろいろな体験をしています。その体験を通して、みなさまに情報をお届けしています。
 
■■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する
 

 人は誰しも、諍いや争いなどのトラブルを嫌うのではないでしょうか。

 そのトラブルの多くは、ちょっとした言動が原因であったり、それが契機となって人間関係がこじれたりしているようです。

 かねてより、【心 de 経営】ということを基本に、永年コンサルティングをして参りました。「de」は、フランス語の前置詞で、英語にしますと「of」に近い意味合いであり用法であると認識しています。

「de」を、英語の「of」の意味で用いますと「心 of 経営」、すなわち「経営”の”心」となります。「de」を、そのまま、日本語の「で」に置き換えますと「心で経営」となります。

 ここでは、後者の「心で経営」に重点をおいて、経営に限らず、人間関係における「心づかいのあり方」を、平素の体験から感じるがままにを徒然に記述してまいります。それにしても、他人に優しくするには、自分に厳しくなければならないことを痛感しています。

 期せずして日本経営士協会理事長の藤原久子先生も、心を大切にすることを常々口にされています。理事長とお話している中で出てきたことを中心にまとめています。ある意味では、藤原理事長との合作といえるブログです。

 物事や人の心には多面性があります。お届けするブログが正論であるか否かは、皆様のご判断にお任せしますが、参考にして下さいますと幸いです。

 
 
■ 相手の意図を読む傾聴コミュニケーション B207
 

 人間の気持ちというのは、複雑な変化をする多様性に富んでいるために、市場の顧客や話相手のことどころか、自分自身も、どの様に判断したら良いのか、自分の気持ちがわからないことがあります。

 話し手も、筋道を立てて上手に話せる人ばかりではありません。むしろ、「しっちゃかめっちゃか」という人が大半といいましても過言ではないくらいです。

 まずは、「何について話そうとしているのか」、相手の意図や目的を双方で確認するようにします。「あなたは、○○についてお話しているのですね」という確認の言葉を発するようにしています。

 大枠の確認ができましたら、ゼロベースで傾聴するようにします。相手のバックグラウンドは何か、相手が、どの様な考え方をする人なのか、解らない状態の時には、特に、先入観を持たずに相手の話をできるだけ聞くようにします。

 相手にしゃべらせながら、相手について、どの様な生い立ちなのか、どの様な考えをする人なのか、次第にわかってきます。ここで、「この人は、○○のような人ではないだろうか」という仮説は、早い段階で立ててしまいますと、ゼロベース傾聴ができなくなってしまいます。

 次第に、相手がどの様な人なのかが見えてきましたら、傾聴の基本であります「相手の立場に立って聴く」というフェーズに入ります。しかし、ここで注意したいのは、「どの様な人」という仮説までに至らないぼんやりした人間像が描ける段階ですので、話を聴きながら、相手の人間像を修正してゆきます。

 表面上の言葉に惑わされず、相手が何を言いたいのかということに意識を集中して聴きます。また、キーワードが、自分と同じニュアンスで相手も理解しているのかどうかを判断し、時には、「いまおっしゃられた○○ということは、△△という意味でしょうか?」というように確認することも必要です。

 文章ですと、「行間を読め」ということがしばしば言われますが、会話の場合には、言外のメッセージやニュアンスに注意をしながら耳を傾けることに、終始、配慮が必要です。

 曖昧な表現があれば、必ず確認します。「ただ今おっしゃったことは、○○というように解釈してもよろしいですか」というような相づちをうちます。相手の人も、自分の言うことをキチンと聴いてくれているのだ、と、こちらを信頼してくれます。

 時には、沈黙の時間もあるでしょう。あまり先を急がず、相手の言葉を待つということも必要です。相手が、どの様に表現したら良いのか、判断できないときには、こちらから助け船の言葉を出してみることも必要になることがあります。

 時には、当初の目的から脱線することもあります。

 まだ、話の途中であるのに脱線した場合には、軌道修正を促します。脱線した内容に対して、「その話にも興味がありますが、まず、主題の○○について、まだ、お聴きしたいですね」というように、「話を遮られた」と相手がが不快に感じないような配慮が必要です。

 相槌や促進質問(話を促す)や確認質問を適度に挟むことは言うまでもありません。

 特に私達経営コンサルタントは、自分の体験などを話したくなりがちですが、まずは、相手の言いたいことをすべて吐き出させ、聞き出すことに重要をおくようにしています。

 要は、目的次第で、相槌の打ち方を変えながら、知りたいことを聞き出すようにします。   

 

  (ドアノブ)

 


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