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【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  繁忙期が偏る農機具メーカー、課題は働き方改 3607-4a19

2024-11-19 00:21:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  繁忙期が偏る農機具メーカー、課題は働き方改 3607-4a19

 経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■   繁忙期が偏る農機具メーカー、課題は働き方改 3607-4a19
 先ごろ空路で高知県を訪れた。高知空港周辺に広がる水田の多くは田植えが 済み、苗の緑が目にも鮮やかだった。このとき実はまだ3月下旬。温暖な気候 で知られる南国土佐では、1年に2回の稲作を行う二期作が行われており、目 にしたのは早場米の苗だった。このように農業が盛んな地で農機具部品の製造 を手掛けているのが2023年で創業60周年を迎えたE社である。

 同社は空港が位置する南国市(「なんこくし」と読む)に4つの工場を構え、 合わせて大小759台もの設備を有し、年間3万アイテム、400万個の部品を出 荷している。1963年創業のR社がルーツで、その後、大手農機具メーカーY社の関係会社同士による合併を重ねて2008年に現社名となった。社名は 、コンセプトを活かして、英語表記の頭文字をとって付けた。 金属のあらゆる加工・組立に卓越した技術集団を目指している。

 同社の重要課題のひとつが働き方改革。農業では農繁期と農閑期といわれる ように作業の季節的な偏りが大きい。同様に農機具メーカーでも収穫期前の年度上半期(4~9月)に生産が集中し、多忙を極める。H社長は「この 時期にストレスや疲労がたまり、休職せざるを得ない社員も出ている」と話し ていた。こうした課題解決につながると期待されているのが2025年4月操業開 始予定の新工場だ。デジタル技術を活用したスマート工場で、働き方改 革に大きく寄与しうるという。

【 コメント 】
 魅力ある商品・技術を持っていますと、大手企業も関心を持ちます。E社は、事業承継や事業拡大などを目した先行投資をして、季節性のある労働環境改善のために、働き方改革の一環として近代的な新工場建設を始めています。
 大手企業の販路を利用できるという強みと安定感から、先を見た投資もできます。一方で、大手企業との連携のリスクは、いつ、契約解除がなされるかもしれないというところにあります。それを念頭においた経営が求められます。
 NHKの朝ドラ「ら んまん」では、主人公のモデルは高知県出身の牧野富太郎博士でした。 牧野博士が幼少期から植物に興味を抱いたのは高知の豊かな自然によるものともいわれます。「日本植物学の父」を生んだ気候風土のもと、農業が盛んなこの地の利を活かして、 事業を進める同社の働き方改革が進展し、技術集団としてさらに発展すること を期待したいです。
  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

 

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