髭のプーサン日記

日本ハムファイターズを中心にスポーツ全般の観戦日記です。
ときおり姓名判断でのお名前に関することを書いています。

無くて七癖

2014-08-08 02:18:32 | 北海道日本ハムファイターズ

「あって七癖」人は誰でも癖を持つという意味だが、癖(クセ)に関しての諺には
「人に七癖我が身に八癖」というものもある。

プロ野球では「投手の癖」を見抜き盗塁を敢行したり、打者が待ち球を決めつけて
バッテングをするとよく聞くが、素人が見ていても分からない微妙な癖がそれぞれ
あるのだろう。

先日大谷翔平投手がMAXで161キロの投球をしながらも、相手打者に打たれたのは
もしかしたら「投球前の癖」を見抜かれていたのかも知れない。

かってはセンターのスタンドに諜報スタッフを置いて捕手のサインを盗みベンチに
伝えていたという疑惑があったが、プロ野球は一種の諜報戦であり投手、打者、走
者が癖やサインを盗みあって成立をしているとしたら、それを見抜きながら戦って
いるコーチ陣は大したものではないだろうか。

癖とは多少違うかもしれないが、先日地方球場で行われた試合で、解説者としてマ
イクを握った二岡智宏氏が西川遥輝のバッテングに関して語っていた。
多くのハムファンは聞いていたと思うが「簡単に言うと拘りを捨て泥臭いバッテン
グをしなさい」「そうすることで打撃の波はおさまるだろう」とのことだった。
確かに遥輝は現在はパの三振王をまっしぐらに走っているが、三振王=ホームラン
王が定説のなか今の状況ではトップバッターとしての役目を果たしていない。

遥輝にせよ陽岱鋼にせよ決定打となる長打を打てる貴重な打者だが、ホームランを
打った翌日の試合はなかなか活躍が出来ていないように思う。
まさにこの状況は一昨年から昨年の中田翔にも言えた事ではないだろうか。
今年の遥輝はイメージチチェンジを図るために、春先の名護キャンプから強い打球
を打つことにこだわった練習をしていた。
パワーヒッターではない彼が単打を狙わず長打をと考えたのは、インパクトの強さ
に自信があってのことだろう。

似たような打ち方は稲葉や陽にも言えるが、経験の浅い遥輝には結果が出ていない
のが今年の姿かも知れない。
しかし、二岡氏の言うようにかっての田中賢介のように、左右に打ち分ける巧打者
で進むのか、パワーヒッターに変身をするのかは彼自身に課せられた宿題であり、
器用さに関しては他の追従を許さない才能を持っているだけに、経験と努力が近い
将来には主力打者として花開くであろう。

それまでは西川遥輝という打者を温かい目で見守る寛容さをファンが持つべきだと
私は思う。