髭のプーサン日記

日本ハムファイターズを中心にスポーツ全般の観戦日記です。
ときおり姓名判断でのお名前に関することを書いています。

北海道のスポーツ~日ハムの一年間を振り返って~(1)

2015-12-29 10:06:41 | スポーツ

〈北海道日本ハムファイターズ〉
日ハムは健闘するも、ソフトバンクのラクラク逃げ切りで優勝に手が届かず(´;ω;`)ウゥゥ
今年のキャッチフレーズは?
もうすっかり忘れてしまいました。



 今年も後半は渋い表情が多かった監督です。
初めて監督なった時は、ラッキーなことに優勝をしました。
しかし、その後は今一歩のところでソフトバンクに後塵を拝すことが続いています。まぁ、金満球団のSBはセの巨人と同様に、欲しい選手はいくらでもよせ集めてきますから、強くて当然でしょう。
同じ轍を踏んで、オリックスも同様な路線を走っていますが、さていずれ最後に笑うのはどこでしょうか?
いくら良い選手ばかりを集めても、試合に出なければ「試合勘が無くなり」打てない守れないでは、選手寿命も薄れていきます。
かってヤンキースや巨人が歩んできた道を進むか、地道に新人を育てていくかの方針を取るチームが数年後には分かるでしょう。
 その点、日ハムの場合には毎年ドラフトで高校生を数多くとり、じっくりと育成をして一軍に上げています。
ヤングファイターズと言われる野手のほとんどは、高校生として獲得し短期間で活躍をしていますが、これは他のチームにはない日ハムの育成力の高さと言えます。
主力打者に育った中田、陽や一軍でしっかりと自分の定位置を確保しつつある中島、西川、近藤と来季は一軍定着を狙う杉谷、谷口、浅間、渡邊などはすべてが高卒入団です。
ファイターズの未来は明るいのですが、弱点は投手陣でしょう。
その点、この度投手コーチとして呼び寄せた、吉井理人コーチは以前日ハムにいただけに、新たな選手以外は顔馴染みですから、レベルアップには向いているかも知れません。個人的には「好きとはいえるタイプ」ではありませんが、いったい何のために入ったか分からない、前ヘッドコーチと比べたら、月とスッポンでしょう。
また打撃コーチには、信頼の厚い金子誠が打撃コーチとして入閣しました。マック流の指導が楽しみです。
あとは、多分最後のシーズンとなる栗山監督が、有終の美を飾ることが出来るかどうかでしょう。
来季が終われば、稲葉監督、白井ヘッド、金子、田中打撃コーチ、金村、建山投手コーチなどの新たな首脳陣が誕生するのではないかと思っています。(願望ですが)



出だしは好調で本塁打量産をした中田翔でしたが、大切な夏場から後半にかけては、彼の息切れとともにチームはSBに逆転をされ、首位から転がり落ちてしまいました。彼の場合は、昨年オフからの減量がたたったのかも知れません。
誰もが今年は本塁打王を取れる信じていただけに、まさかのレアードにも逆転をされるとは、バッテングの難しさを改めて知らされた気がします。
今年の口惜しさをバネとして、来季は本塁打50本を目標に、優勝フラッグを勝ち取って貰いたいものです。
翔のパワーなら出来ると信じています。



大谷翔平も投手としては15勝5敗とパ最多勝をとって防御率も2.24は立派な成績だったが、打撃では不完全燃焼の一年だったと思います。
売りの二刀流も、今年はバッテングで期待を裏切ることも多く、昨年のようなシュアーな打撃は鳴りを潜めた感があり、インコース攻めに手を焼いたようです。
ホームラン数も昨年から半減の5本に終わり打率も252では、納得のいかない2015年だったとの思いは相当に感じたと思います。
栗山監督は大谷投手に、来季は20勝以上のノルマを課したようですが、20勝はしても打率3割近くに届かないと二刀流開眼とは言えません。
まぁ、フアンは勝手なことを言い勝手な事を書きますが、二刀流を続けるならせめて18勝と打率280~290は目指して欲しいものです。



2015年度の日ハム内での首位打者は、近藤健介(コンスケ)の.326はご立派でした。2012年の入団から3年目の.258をはるかに超える打率と、出塁率.405は、いかに華々しい活躍をしたかが窺い知れます。
開幕時は、大野、市川のケガもあり、開幕スタメンで捕手をこなしていましたが、両正捕手が戻ってくるまでは、思わぬ送球ミスを繰り返しつつ、打撃でミスを帳消しとする活躍は、深く心に刻み込まれました。
来季はDHではなく、正捕手を掴み取る覚悟のようですが、かって捕手として三冠王をとった野村克也氏やヤクルトで首位打者をとった古田敦也氏のように、日ハム初の捕手で首位打者という栄誉は目前に忍び寄っているような気がします。


かって名手金子誠(マック)が守っていた遊撃手の座を射止めたのが、線は細いが粘りが身上の中島卓也です。
身長176cm体重70kgで143試合に出場し、打率.264は物足りなさを感じるが、四球66個は中田を2個上回りチームトップでした。
しかし、パリーグではソフトバンクの柳田がダントツの88で、中島は7位タイですから選球眼を極めることが大切かも知れません。
そうはいっても、足では盗塁王を獲得したのですから、今ではなくてはならない存在です。
来季に向けて望ことは、どこの球場でも良いので、プロ初本塁打を打って欲しいですね。
後輩に比べると今のところは守備力でリードを保っていますが、打撃に期待がかかる入団3年目となる渡邊諒もマックがコーチ就任で期待ができ、今年のドラフト4位では甲子園で活躍をした平沼翔太(敦賀気比)も投手ではなく遊撃手として育てるとのことですから、うかうかできないと思います。



今年は中堅手で中田翔とともに活躍が期待された陽岱鋼でしたが、怪我に泣かされた一年となってしまいました。
二度目の骨折をした一塁へのヘッドスライディングは、まったく納得ができなかったのですが、陽岱鋼にしてみたなら、復帰まもなく成績もイマイチであったことから、「焦りが成したヘッドスライディング」だったのでしょう。
多分、監督・コーチからは、強く叱責をされたのでしょうが、今年は運がついてこなかった一年と諦めて、来季こそは優勝には欠かせない存在として奮起を願うばかりです。守備を任せたなら、陽岱鋼なしでは語れないのですから。

陽岱鋼は来季は節目の10年目に入ります。オフには阪神に行きたいという話題が、スポーツ紙で持ち上がっていましたが、パ・リーグからセ・リーグに移籍をして成功をした打者はあまり記憶にありません。
日ハムに限れば、阪神に移った片岡篤史、広島に移った木村拓也、巨人に行った小笠原道大くらいでしょうか。
でもガッツの場合には、果たして成功をしたとは言えないかも知れません。
陽岱鋼3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを達成しなければ、日ハムから他のチームに移籍をするべきではないでしょう。
それだけの資質は十分に備えています。



今年は西川遥輝が2死なのに、捕球後スタンドに投げ入れる大チョンボをやってしまいました。
春の沖縄キャンプでは絶好調でしたが、月を追うごとに精彩を欠き、スターティングメンバーどころか、鎌ケ谷落ちもあったように記憶をしています。
打てない、守れない、そして塁に出てもチョンボをするでは、期待が大きかっただけに戦力的にも、来季は背水の陣かも知れません。
細やかな神経というか、他の選手にはないナイーブな一面を持っているようですが、失敗を恐れず肝っ玉の太さを出すようになれば、来季は今年の借りを返すことも可能でしょう。彼の場合には、早目に年上女性と身を固めたら大化けをし、クリーンナップを打てるかも知れませんね。



メジャー帰りの田中賢介は良くやってくれたと思います。ケガを押しながらよく守り、チャンスメークも十分に果たして、予想外の2位確保に貢献をしてくれました。
2年のブランクはあったものの、体調不良ながらよく守り打ってくれました。
来年で満35歳となりますが、後輩の西川遥輝や杉谷拳士が二塁を奪うまで力を付けていないので、あと2年はベテランの味を出してくれると信じています。



いじられキャラの杉谷拳士の来季は非常に楽しみですね。
右打席での打率が上がれば、賢介の不調時の二塁や右翼手としてスタメンもありだと思います。バッテングでの確実性が高まれば、マスコット的な存在から主力選手としての道が開けるような気がします。ハムでは一番の元気印ですから、彼が何度もお立ち台に立つようなら、ソフトバンクも敵ではありません。
父親譲りのガッツな精神で、来季は運を呼ぶ男になって下さい。



今年高卒選手で大活躍をした浅間大基選手は、通算46試合の出場ながら打率は.285と驚きの活躍を見せました。
高校を卒業して5月には一軍登録となり、10月まで頑張ったのは誰もが驚いたのではないでしょうか。
来季、栗山監督が最も期待をしている選手かも知れません。
どこかメジャーからオリックスに舞い戻った、中島裕之の左打者版を彷彿とさせる打撃は、来季のラッキーボーイとなる予感がします。
才能があるから高卒すぐに一軍で活躍ができたのでしょうが、後半は体力消耗で燃料切れとなったのだと思います。
オフのトレーニングと春のキャンプで身体を作ったなら、将来の中心選手に必ずなることができます。

(1)終わり