2015年の日ハムは終わってみれば、シーズンを通しての話題は大谷翔平に集約されるでしょう。
22試合で15勝5敗(勝率.750)防御率は2.24ですから、文句なしに3年目で日ハムのエースになりました。惜しかったのは奪三振では楽天の則本投手に軍配が上がりましたが、2016年はどこまで記録を伸ばすかが見ものです。
唯一の気がかりは、2015シーズンから打者として打席に立ったとき、相手投手の内角攻めが多くなり、死球によるケガが気にかかります。
なお、2015年オフに入ってからは、ダルビッシュのアドバイスで体重増加計画に挑戦とか。
すでに100kg超えをしたとも聞きましたが、体のキレが悪くなるということはないのでしょうか。
二年目のジンクスに挑戦する有原航平投手
投手陣ではドラフト1位の有原航平が8勝6敗という成績で、日ハムとしては2010年の榊原諒以来の新人王を獲得しましたが、期待をされていた上沢直之は5勝どまり(6敗)、再起をかけた武田勝も2014年度と同じ3勝2敗と期待を裏切ってしまいました。
上沢投手に関してはまだ伸びしろがあると思われるので、2016年はオフのトレーニング次第で10勝前後の勝ち星は期待できるものの、2年連続で3勝どまりの武田勝投手は、背水の陣で戦わなくてはいけないでしょう。
大谷に次いでローテを守った吉川光夫投手とルイス・メンドーサ投手は、そこそこ勝ち星を計算ができるでしょうが、ローテを5~6人と定めるなら、大谷、吉川、メンドーサ、有原以外の先発枠を誰が掴み取るかが見ものかも知れません。
今年がラストチャンス?の斎藤佑樹投手
候 補者としては2015年が3勝3敗の浦野博司投手、今年がラストチャンスとなるであろう斎藤佑樹投手、2014年8勝をあげながら2015年は2勝4敗に 終わってしまった中村勝投手、1軍ではまだ黒星の付いていない2015年2勝0敗の屋宜照悟投手、そして若手として今年期待が持てる高梨裕稔投手がローテ 狙いの一角と言えるでしょう。
その他新加入のクリス・マーティン投手(ヤンキース)に、ドラフト1位上原健太投手(明大)も当然に争いに加わるでしょう。
リ リーフ陣(クローザー)は層が厚く、2015年に活躍をした鍵谷陽平投手と白村明弘投手、ベテランの域に達した谷本圭介投手、2015年は投手ながらキャ プテンを務めた宮西尚生投手がいますから十分に計算が出来ますし、その他左投手には石井裕也と道産子期待の瀬川隼郎も控えています。
そして最後は2016年も増井浩俊投手が締めることになるのでしょうが、気になるのは何といっても長年日ハムの守護神として活躍をしてきた武田久投手です。
2009年から2013年までは、誰が何を言おうとも勝ち試合にはマウンドに大きく立ちはだかったあの雄姿は、日ハムファンの目には今でも焼き付いています。
37歳を迎え肉体的にも厳しい年齢ですが、2016年はカムバック大賞を狙い再起をして欲しい。
これは日ハムファン誰もが願っていることでしょう。
前回の「日ハムの一年間を振り返って~(1)」では、書ききれませんでしたが、2016年最も期待をしたいのは、何といっても若手選手の台頭を望みます。
と くに外野手では谷口、浅間、岡の3人と捕手では2015年ドラフト2位の清水優心と石川亮は、そろそろ大野奨太と市川友也を脅かす存在になって来てよいで しょう。ただ2016年は近藤健介が正捕手の座を狙うと宣言していますから、レギュラー獲得もなかなか厳しくなりそうです。
なお岡大海選手に関しては、当てるだけ打法から脱却しシェアーなバッテングが出来るようになれば、常時1軍も夢ではないような気がします。
足があるので問題はバッテングのみなので、春のキャンプが楽しみです。
来季のパリーグは言うまでもなく、多くの解説者やスポーツ新聞はソフトバンクの優勝との予想になるでしょう。
しかし、「勝負は水もの」とも言われるだけに、ソフトバンクに慢心さがあれば、思わぬ結果となるかも知れません。
私が願うのは、今年こそ日ハムの優勝!!
ただそれだけです。
日本ハムは8日、前マリナーズのアンソニー・バース投手と契約が合意。背番号は「52」。
実力をいかんなく発揮できれば、投手陣の駒は揃うことになりますね。