ファンの声は様々でしたが球団首脳の懇願という形で丸く収まった監督人事でした。
常にシーズン中での敗戦の弁は「俺の責任!」と言い続けた栗山監督でしたが、ここ3年間の成績は5位、3位、5位とパリーグ制覇には届かないというジレンマはあっても、適任者不在という形で幕を下ろした球団側の意向も分からないわけではありません。
ただし、球団側からはコーチの人選に対しての要望もあったらしく、9年目を迎える来季のコーチ人事では頭を痛める気がします。
SNS上でも木田投手コーチ、城石打撃コーチ、緒方耕一内野守備走塁コーチ、川名慎一外野守備走塁コーチへの風当たりはかなり強いものがあるので、これらのコーチ陣と荒木2軍監督の残留は厳しいのかと思います。
私が思うには投手コーチにはイエスマンではなく、一言物申すことが出来る経験豊富な投手コーチ(居そうでいないと思いますが)と、清宮を含む長打力を引き出すことが出来る打撃コーチの招聘が来季に向けての課題ではないでしょうか。
また今季は内野守備の乱れからの失点が敗戦へとつながり、走塁ミスも例年に比べて多かったと思います。
これらの人材は2軍に優秀な人材がいることから、ファームから引き揚げて済むでしょう。
いずれにせよ栗山監督に求められるのは、優勝には届かずともせめてAクラス復帰を果たし、2021年からのシーズンは稲葉新監督への禅譲をスムーズにすることでしょうから、今年のような情けのない試合で日ハムファンを減らすことは絶対に避けて欲しいですね。
<栗山英樹監督コメント>
「選手に悔しい思いをさせ、ファンの皆さんの期待に応えられなかった責任を感じていましたが、畑オーナー、川村球団社長から来年勝つことがけじめのつけ方だと仰っていただきました。ファイターズが来年勝つために必要なことはしっかりお伝えしましたが、課題と対策が何であるのか、皆さんに対しては言葉で表すのではなく、チームを建て直して勝ち切る姿を見ていただくだけだと思っています。2012年に監督に就任した時以上に、皆さんや選手たちの思いを背負う責任を強く感じて、もう一度喜んでいただける1年にすること、ただその一点だけを考えてしっかり戦います」