シントラ(Sintra)はポルトガルの首都リスボンから西に約30㎞ほどの過去には王族の避暑地であり、
今はポルトガル有数の観光地。
リスボンからは日中15分おき程度の電車で40分ほどでロカ岬への中継点という事もあり
日帰りツアーも数多く組まれています。
私達はリスボン空港から直接、シャトルバスでシントラに入りました。
イベリア半島は世界史で聞き覚えがあるレコンキスタ 以前はあのまたまた世界史必須の西ゴート族に
統治されていた為、イスラム色が強くキリスト世界一色のお城とは一線を画すお城が点在しているので、
とても楽しみにしていました
2泊をシントラに当てましたが、とてもそれでは足りませんでした~
なのでリスボンからの日帰りツアーなんてとても考えられません。
これから行かれる方は、リスボンを1泊削って、ぜひシントラの滞在を楽しんでね
かのバイロンだって「この世のエデン」と称えた素敵な所です。
さて、懸念だった朝食もゆっくりとることができ、チェックアウトを済ませ(って・・・前日に済ませてたんだけどね)
ホテルにお願いしていたプライベート・ツアーのお迎えが来ていたので早速、シントラ観光にGO
ツアーに使うベンツ&ドライバーさん。とても親切でたくさんガイドもしてくれて、プライベートなので
かなりお値段もはりましたが(個人的にタクシーに案内をお願いしたほうが断然、安そう)一人分で
考えると妥当だと思うし、何よりホテルとの契約なので安心。半日で180€です。
(ちなみにリスボンからの日帰りツアーで50€前後でありますが、シントラ発の日本人ツアーはありません)
半日という事で、車を使う優先順位を考えました。
外せないのはヨーロッパ大陸最西端のロカ岬、バスで行くには遠いし本数もかなり少ないので。
シントラ王宮とレガイラ邸は徒歩で可能なので、やはり車が無いと不便な
「ムーア人の城壁跡」と「ペーナ宮殿」を回ってもらう事にしました。
ペーナ宮殿は市内を循環する観光バスが何台も走っているし、公共のバスでも行けます。
この有名観光地を回るバスがロカ岬まで行ってくれれば助かるのですが、宮殿めぐりだけなんですね~
なので、宮殿めぐりとロカ岬を組合せるとツアーしかありません。このあたり一帯は世界遺産に登録されています。
最初に向かったのは「ムーア人の城壁跡(カステロ・ド・ムーロ)」10世紀以前に作られた、
イスラム勢力による城壁です。
シントラの朝は深い霧に包まれています。毎日の事なんだって。
私は海の影響で霧が発生するのかと考えていたのですが、ここの植生と関係があるとドライバーさんが
教えてくれました。
ペーナ宮殿からも歩道が繋がっているらしい。色々な道がある事を知らなかったので、
帰りに少し迷っちゃた
こんな自然に囲まれたミステリアスな土地を歩くなんて、旅行の醍醐味です
写真を見ると分かる通り、シントラはムーア人が城壁を作った頃はロック・マウンテンだったんですね~
それをレコンキスタの後、この地を治めた歴代の王様によって木々が植樹されたのだそうです。
なので、色々な種類の木々があると。
今ではシントラは緑豊かな土地なので、信じられません。
下が岩盤の為、夜、水を持った木々の水分が浸透せずに霧となってシントラを覆うんだとか
ウィキにもそんな事、載ってないわ~さすが地元のドライバーさん
私達はネットでこの日行く予定のチケットを購入していたので、そのまま中へGO
この城門の中に、休憩所やトイレなどがありました。
木々から水がポタポタ・・・霧が凄くて雨具がいるくらい
シントラで一番高いところにあるので、一帯を見渡せるはずなのに全く見えず
あーーこういうの見るとロック・マウンテンだっていうのが良くわかるわ~
霧の向こうのシントラ市街を眺める猫・・・ここまで登って来たのか、住み着いているのか???
ケム~向こう側に落ちたら絶対、日本に帰れないよ~~
霧が晴れれば、このように見えるらしいです。この時間は視界ゼロ
ドラクエのテーマが頭の中を無限にループ・・・
昔の王族はこんな高いところまで馬で登って来たんだね~風と霧で悲壮感が漂う・・・
冒険ものが好きな方、遠い昔に思いをはせるのが好きな方、自然が好きな方は是非、行ってね!
ただし・・・午後からの方が良いと思います
霧が晴れた時の眺望は素晴らしいに決まってますから
でもね・・・霧で全く眺望の無い城壁跡もミステリアスでなかなか得られない経験でした。
ここの探検にずいぶん、時間をかけてしまった・・・