消化試合のような平々凡々とした毎日だが、神様もたまには変化球を投げてくれる。
先週の金曜日。夕方遅くに帰宅して、パソコンを立ち上げたらインターネットにつながらない。ケーブルモデムの故障だった。普段はテレビをつけず、You Tubeで音楽を聴きながらネットサーフィンや調べ物をするのが楽しみなので、一大事である。プロバイダーが交換に来るまで、週末をはさみ数日間をインターネットなしで過ごす羽目になった。仕方なくBGM代わりに朝からテレビをつけっぱなしにしていた。
それにしても今のテレビは観たいものがない。どの局も同じような内容だし、この歳になると、たいがいの番組は既視感がある。いつもは夜だけ、それも衛星放送を中心にチャンネルを合わしている。テレビ全盛の時代は終わったといわれ、広告費がネット媒体の半分になったことにも納得である。
一昔前にマクルーハンのメディア論が話題になったことがある。テレビやラジオ、雑誌、新聞など様々な媒体の特性を論じたものである。「テレビはクールなメディア」という言葉は、ろくに著作を読みもせず字面だけで解ったつもりになったものだ。
インターネットはラジオに近い気もするが、マスコミと違うのは個人が簡単に情報発信でき、責任不在ということである。情報の海のなかに真実を見つけるか、真偽不明の情報に足をすくわれるかはその人次第。ネットというメディアはパンドラの箱を開けたようにも思えるが、マクルーハンだったらどのような分析をするだろう。
フリーフォトより
6年前、草刈りをしていて我が家の通信ケーブルを誤って切断したことがある。三日間ほどテレビ、電話、インターネット回線が遮断された。その時はラジカセ、スマホだけが外界とつながる手段になり、情報が途絶する心細さを味わった。
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