小山慶太著「漱石先生の手紙が教えてくれたこと」(岩波ジュニア新書)を読んでいる。中高生向けの平易な内容であるが、夏目漱石の人物像が分かるなかなか楽しい本である。弟子だけではなく、見知らぬ読者にも丁寧に応対する漱石の生真面目さが伝わってくる。
漱石は手紙が好きで、門下生の森田草平にあてた手紙で「小生は人に手紙をかく事と人から手紙をもらう事が大すきである」と自認している。漱石全集には2,500通 . . . 本文を読む
筑後地方では、あちらこちらで田植えが行われています。17日には朝倉市の菱野地区にある三連水車が稼働を始めました。午前にセレモニーが行われ、筑後川の山田堰から堀川用水への水門が開かれました。
江戸時代から続く灌漑風景です。5年に一度、部材が新調されます。
集水樋からサイフォンを通して導水されます。水車の感慨面積は35ヘクタールにも及びます。しかし、昨年の豪雨災害で田圃に . . . 本文を読む
小学生が社会科見学に来ていました。ここは遺跡エリアの外なので、あるいは野外活動かも知れません。
弥生式の田圃です。確か中学生の時の教科書に、弥生時代の小さな区画の田圃で田植えをしている絵が載っていました。吉野ヶ里遺跡からは鍬や鋤は出土しましたが、水田の遺構は発見されておらず、他の事例を参考に復元したそうです。この水田では赤米と黒米が栽培されています。
ベニバナ畑に来ま . . . 本文を読む
テレビのローカルニュースで、吉野ヶ里歴史公園の大賀ハスが開花したと報じていました。早速出かけました。
西口ゲート前の広場はクローバーに覆われていました。係員に蓮池の場所を尋ねると、昼頃は花を閉じていると言います。
「南のムラ」の近くに小さな蓮池がありました。大賀ハスとは、昭和26年に2千年前の地層から発掘された3粒のハスの実から、1粒だけ大賀一郎博士が開花に成功したものです。子どもの . . . 本文を読む
星野村にある麻生池に来ました。標高3百メートル、周囲が7百メートルの自然湖です。
ここにはキャンプ施設があって、ロッジやバンガローが池の周囲に並んでいます。
実は新聞にオグラコウホネが見ごろとの記事が出ていたのです。
見頃といっても小さな花で、花を愛でるというものでもありません。花びらのように見えるのは萼片で、中に花弁や芍があります。5月から9月に . . . 本文を読む
耳納北麓の千光寺であじさい祭りがあっています。この寺は1192年創建の古刹で、山を切り開いた境内に7千株のアジサイが植えられています。
平日にもかかわらず人出がありました。以前は駐車場が狭く路上駐車で混雑していましたが、いまは門前に3か所の駐車場が整備されています。
何日か雨が降っていないので、花が萎れ気味でした。
この日は日差しが強く真昼だったこともあって、日向 . . . 本文を読む
耳納連山を眺めながら車を走らせました。耳納山系は南はなだらかに八女山地へと続き、北麓は筑後平野へ急激に落ち込んでいます。久留米市からうきは市まで20キロにわたる断層崖をなしています。その山容から別名、屏風山と呼ばれ、特徴的な景観をつくっています。
のどかな風景です。京都の東山連峰を大きくしたようなイメージです。山裾を走る山辺の道には歴史的な町並みがあり、寺社仏閣が数多くあります。いまはフルー . . . 本文を読む
筑紫野市の天拝山歴史自然公園に行きました。菅原道真公が自分の無実を訴えるため、天拝山の山頂で祈ったという故事があります。
奈良時代の創建とされ、九州最古の寺ともいわれる武蔵寺(ぶぞうじ)です。道真は天拝山に登る前、境内にある紫藤の滝で身を清めました。
武蔵寺の創建にゆかりのある藤原虎麿の像です。大宰府に近いこの辺りの景色は、私には馴染みがありません。田園地帯の筑後の国から、隣国の . . . 本文を読む
草野町にある「世界のつばき館」です。小さな施設ですが、いつも何かしら展示しているので、こちらの方面に来たときに時々立ち寄ります。
サツキが少しばかり展示されていました。
「はなびん」
「紫宸殿」
中に入ります。
「若恵比須」
「千羽鶴」 花の色が黄緑です。
「オクダミ」
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この日の散歩は競輪場まで足をのばしました。道路の植樹帯では八重咲きのクチナシが咲いています。
楠の並木道の先が競輪場です。私は長い間、この道路は競輪場の進入路として作られたと思っていました。しかしこの通りの入り口には大きな石灯籠があり、途中の道にも灯籠が並んでいます。ここは参道なのです。でもこの先に神社があるわけではありません。
途中で参道を左に折れると、競輪場の入場 . . . 本文を読む