暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコピープルおじさんの戯言(たわごと) その14

2020-09-15 10:04:53 | ビジネス・教育学習

◇今朝の毎日新聞に、富山市のマイクロ・プラスチック対策の実証試験の記事がありました。
◇「網場」と同じ仕掛けのようで、用水路に網を張り、捨てられたプラスチックを回収する試験です。
◇循環型システムの考え方である「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」の実践試験のひとつです。
◇捨てられたプラスチックごみを、海に流される前に回収して、リサイクルしようとするものです。
◇いったん海に流れ出てしまうと、回収は難しく、マイクロ・プラスチック化して、生態系を乱します。
◇餌と共にマイクロ・プラスチックを食べた魚を我々が食して、体内に永久蓄積されてしまうのです。

◇富山市は、過去に「イタイイタイ病」という、手痛い公害病問題を抱えていた都市です。
◇そんな経験から、環境問題には、事前の対策に熱心に取り組んでいる都市の一つだと思います。
◇都市環境問題においても、LRT(低床路面電車)を活用した「コンパクトシティー構想」が有名です。
◇そこで、循環型社会とは何か、エコ検定公式テキストより受験対策の整理をしていきたいと思います。

◇循環型社会とは
 ⇒廃棄物の発生抑制、循環利用促進、適正処分により天然資源消費抑制と環境負荷低減を図る社会です。
◇そのための方策の一つとしての考え方が「3R」です。
 ・リデュース:廃棄物の発生抑制
 ・リユース:廃棄物の再利用
 ・リサイクル①(マテリアルリサイクル):原材料として素材の再利用
 ・リサイクル②(サーマルリサイクル):熱回収して熱エネルギーとして再利用
◇循環型社会基本法(2000年6月公布:循環型社会形成推進基本法)にある責任の考え方
 ・排出者責任:廃棄物の排出者に、自ら排出した廃棄物の最終処分責任を負わせる考え方。
 ・拡大生産者責任:生産者は、消費段階後に伴う環境負荷に対しても責任を負う考え方。
◇環境保全の考え方にある「汚染者負担原則」とは、
 ・廃棄物はきちんと分別する。
 ・自分が出す廃棄物のリサイクルや処分に責任を持つ。

◇人類は、石油を余すとこなく利用する技術を開発し、経済成長を遂げてきました。
◇その石油から作られるプラスチックは、自然界に、簡単には循環しないのです。
◇言い換えれば、簡単に腐らないから、安くて丈夫で好きな形状の物質ができるのです。
◇便利だけれど、自然循環という仕組みの中では、非常に厄介な存在になっているのです。
◇コロナ禍で言われる「新しい日常」とは、自然界の中での生活とは何かを問われている気がするのです。

◇「そんな戯言(たわごと)を聞いている暇はない。」と言わずに、耳を傾けていただきたいと思います。

2020年9月14日 by エコ検定普及勝手連「エコピープルおじさん」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする