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人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコピープルおじさんの戯言(たわごと) その17

2020-09-22 10:41:11 | ビジネス・教育学習

◇国連の生物多様性条約事務局(カナダ・モントリオール)が9月15日、
 ⇒「地球規模生物多様性概況第5版(GBO5)」を公表
◇生物多様性の損失を止めるために2010年に各国が合意した「愛知目標」の達成状況を評価したのです。
◇愛知目標は、2010年名古屋市での生物多様性条約の第10回締約国会議(COP10)で採択。
◇生物多様性の損失を止めるために20の個別目標を決め、今年期限を迎えるのが「愛知目標」です。
◇遺伝資源へのアクセスや利益配分など、一部達成又は達成見込みのものが6項目ある。
◇しかし、いずれも「完全に達成されたものはなかった」との結論です。
◇森林減少や種の絶滅の進行に歯止めがかかっていないとして各国に対策の強化を求めたようです。

◇生物多様性は地球温暖化に比べて認知が低いことが懸念されています。
◇内閣府が2019年に行った環境問題に関する意識調査ですが・・・。
◇「言葉を聞いたことがない」が47.2%に達しているそうです。
◇国民の約半数が、「生物多様性」という言葉の認識がないのです。
◇このブログを始めるときに、「美味しいたこ焼き」が食べられなくなるかも?・・・。
◇そんな問いかけで始めましたが、いつか、現実になる気がしているのです。
◇我々は自然界の生物の、一構成員なのですが、その意識が低いのかもしれません。

◇2030年までの「ポスト愛知目標」が採択される予定の第15回締約国会議(COP15)です。
◇新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今年2020年10月からの開催が延期されました。
◇国連の生物多様性条約事務局は、2021年5月17日~30日に中国・昆明で開催するとのことです。

◇エコ検定テキストより、生物多様性・自然共生社会に関して、少し整理していきます。
 ①国際協力の枠組み(エコ検定試験でよく出題される用語)
  ・ラムサール条約:湿地と生息動植物の生息・生育保全促進
  ・ワシントン条約:絶滅危機にある野生生物の国際取引規制(日本は象牙が注目対象です)。
  ・世界遺産条約:世界遺産の保護・支援 ⇒文化遺産、自然遺産、複合遺産
   (日本での自然遺産は、屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島の4か所で、あとは文化遺産です。)
   余計な話:エコ検定試験では、この自然遺産が4か所しかない部分をついた過去問があります。
        富士山は自然遺産ではなく、山岳信仰としての文化遺産なのです。
  ・カルタヘナ議定書:遺伝子組み換え生物の輸出入などに関する手続きを定める
②生物多様性条約(1992年採択、署名開始)の3つの目的
  ・生物多様性の保全
  ・生物多様性の構成要素(生物資源)の持続可能な利用
  ・遺伝資源の利用から生ずる利益の公平で衡平な配分

◇「そんな戯言(たわごと)を聞いている暇はない。」と言わずに、耳を傾けていただきたいと思います。

2020年22日 by エコ検定普及勝手連「エコピープルおじさん」
コメント
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