映画の冒頭、コーランを唱えるアラブ青年の清廉さに心を打たれた。
髭ボウボウの目つきの悪いヤクザみたいなアラブ人が
実行犯じゃなかったんだ。
彼らも純粋に神を信じ、自らが敬う指導者の教えに従って
こんな惨事(ジハード)を引き起こしてしまったんだ。
純粋であればあるほど、行動は極端に走る。
いったい宗教って何?
僕のあやふやな知識では、旧約聖書に
やがて救世主が現れ人々を救うと書かれ . . . 本文を読む
蹴、蹴られた!?背中を思い切り。
そして僕は、どん底の暗闇に突き落とされた。
最悪の結末。
この作品を世に問うた作家綿矢りさの本意はどこにあるのだろうか?
僕は綿矢りさは虚構の中に凝縮された真実を描写したかった
だけなんだと思う。
夕子の宿命は、彼女が真実の愛でもって生まれなかった
因果応報ともいえる。
圧倒的な筆力に感服しきり。
はっきり言って、『インストール』、『蹴りたい . . . 本文を読む