キューピーヘアーのたらたら日記

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『かもめ・ワーニャ伯父さん』 チェーホフ

2019-12-01 16:54:47 | 
『かもめ』の中に出てくる劇中劇がとても気に入りました。

劇中劇というのは、映画の予告編のように

最大限かっこよく出来てるから、

得てして本編より気に入るというのはよくある話。

どんな劇かというと、



今から20万年後。

(湖のほとり、月は地平線を離れ水面に反映している。)

すべての生物が死に絶え、

霊魂だけが溶け合わさってひとつになり、

それがわたし。(白い衣をまとった美女)

やがて、赤い目の悪魔がやってくる。

物質の力の本源たる悪魔との戦いに勝つことにより、

物質と霊魂が美しく調和し、

世界を統べる一つの意志の王国が出現する。



作家志望の軟弱な青二才の作ったデカダンな劇という設定だけど、

世界とは何で、どこへ向かっているのか、

という形而上学的な問いを大切にしている人っていいなあ。

QP、そーゆー人を友達にしたい。

だから、チェーホフも友達だ。

小出しにしたってことは、やっぱりkeepしながら、

いつかはこのテーマで大作をものにしよう

って野望も捨てないでいる証拠なんだもの。

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