仕事をしていた。
サクサクとしていた。
企画書を書いていた。
ものすごい量だ。
頭の中の引き出しがずるずると次から次に開く。
手は、前頭葉まで信号が言っているのかわからないスピードで反射神経だけのような早さをしてキーボードを叩いている。
ずっとやってかれこれ2時間くらいたっていた。
ふと、「あ。ロボットみたいだ」と思った。
えらい高いところから私を見ているもやっと白く光っている人の形をしたような影がいくつもいて、そのうちの一人が「これ、僕が得意だから」と私に信号を送っているような姿が頭の中に出てくる。
そのもやっとした人みたいなのはたまに出てくるけど男だったり女だったり年を取っていたりばらばらでしかも何人かグループのようにいる。
それは何かに集中しているときに頭に出てくる。
中学の頃くらいからこの感覚はあるけどもういい加減当たり前だと思っている。
最初はただのイメージだろうと思っていた。
20代の初め頃に、この仕事好きなもやっとした人(?)が加わった気がする。
で、それまで絵を描くときに現れていたもやっとした人は普段から良くいたのに風景画を描くときだけでてくるようになった。
なんなんだろうこのもやっとしたみなさんは。
誰でも感じるんだろうか。
白く光っているし、どうやらみんな私の味方のようだ。
昨日、企画書を書いているときにその仕事好きなもやっとさんが嬉しそうに私の指を使ってタイピングしている感覚があって、無意識に「いつもありがとうございます。私も勉強になりますので宜しくお願いします」と言ってしまった。