最近上司がちょっと不安定だ。
なんかいつもと違うなって思っていたら、本人が調子が悪いんだと言った。
見ていてわかっていたことを言うと嬉しそうだった。そういう気持ちはわかる。
つい最近、何か弱い部分を魅入られてしまったようなことがあって、私はその上司に気がついて欲しくてよく一緒にご飯を食べたりしていた。
いつもはとても強い人だ。でも強がっているんだって気もしていたけど実は強がっていると言うことを人にばれるのがどんなに屈辱かも理解していたから 気がついていない振りをしている。
人は弱い部分や不幸なエピソードを持っていて、それを財布のように持ち歩いていることは結構よくある。
だけどそれは人格や人生ができる過程で必要で、それがあるから幸せという物が成立するんじゃないだろうか。
私はお酒が好きだけど毎日飲んだらもういいやと思う。大変なことがあるから楽を感じるんだと思う。
人は煩悩の連続で、解決できないと不幸な気持ちになる。だけどそれは脳が作り出したイメージだったりすることもある。自分で作った不幸に酔いしれていることだってある。
振りかかった不幸なら、払いのけられない心の弱い自分と縁が切れないだけじゃないか。
私が強いんじゃない。あんまり辛いことがありすぎて、それは自分の選択の結果だと、私が引き起こしたことだと思うようになっただけだ。
何かに依存してきっと良くなると信じるその甘さが私は好きじゃない。
ただあやかるだけとは訳が違う。信じるのと寄りかかるのとは違う。
凄く恵まれているのに、そんな環境をもらっているのに。
「知る欲求に振り回されて危ない感じがします。どこかで自分自身と相談してください」というと「うん。そんなところが最近あるね」と自分のことを話していた。
上司は私を妹のようだと言ってくれる。だから私も姉のように心配してしまう。