ネズミがオホクニに言った言葉です。
“内は「ホラホラ」、外はスブスブ"
と。
「富良」についてですが。「ほら」は「洞」で、中が空っぽで大きな穴があいていると言う意味です。「須夫<スブ>は「窄(すぼ)し」で、「すぼんでせまい」という意味です。
ネズミはオホクニに
「この穴は、外、即ち穴の入口の方は狭くて窮屈ですが、そこを通りぬけると、その奥は大きな穴が開いておりとても安心ですから私に着いてきて下さい。」
と言ったのです。それが
”内者富良富良、外者須夫須夫”
です。鼠ですから、そんに流暢な日本語が使えるわけではありません。更に、火がそこまで押し迫った緊急時です。それだけを云って、穴に飛びこみます。オホクニも、その後を追って、すぐに、ネズミの後を追うようにして、そこを踏むと、突然に、体が穴に落ち込みます。それを
“如此言故 蹈其処者。落隠入<カクイウユエニ ソコヲ フミシカバ オチイリ カクリシ>”
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