以前から、皆さんはもう、既に、ご存じだったのではないかと思うのですが、此の「かぐや姫」という名前ですが、誰が付けたのだと思われますか。私は、この子を竹取の翁が竹藪で見つけた時からついていた名前ではないかと思っていたのですが、「たけとり物語」を読むと、そうではないのです。“此子いとおおきになりぬれば”「三室戸忌部の秋田」という人に「“なよ竹のかぐや姫”と、その名を付けてもらったと、書かれてあります。
今まではそんな名前が付いていたなどと、ついぞ、知らなかったのですが、もう一度、原書の「たけとり物語」を読んでみると、今まで聞いたこともないようなとんでもない名前があちらこちらとに散らばってあるのです。目からうろこと言いましょうか、そんな新しい発見が随所に見つけられたのです。是も本を読み返して見る楽しさですね。
此処に出てくる「三室戸忌部の秋田」という人がいかなる人物かは定かではないのですが、もう、この物語が生まれる奈良・平安の昔から、日本には、どこでも名付け親という制度があったということが分かります。私が知っている話ですが、明治の頃までは、盛んに、この名付け親というのは我々の身の回りにはいたという話を年寄りから聞いていましたが。産婆さんと一緒にです。あの落語の「じゅげむごこうのしりきれ・・・・」の話も、その制度の名残りを物語るものだったのでしょうが。
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