5.桜 2006年02月24日 | 春の物語 家の縁側から庭を見ていると、一匹の猫が石の上で気持ち良さそうに日向ぼっこをしていた。私は猫につられて、大きな欠伸をした。 春はあけぼのという事で、いてもたってもいられなくて、無性に散歩に行きたくなった。 「おばあさん。散歩でも行きましょうか?」 「そうですね。いいお天気ですものね。」 「それでは、いきますか。」私は早速、杖を持って、帽子をかぶって、玄関を出た。隣には、着物を着たおばあさん . . . 本文を読む