11.白い杖 2008年02月06日 | ベストストーリー 部屋の窓から外を見ると、天気がよくて、猫が欠伸をして暖かそうだった。 おばぁさんは朝の買い物に行く準備をしていた。 その姿を見ていたら無性に外に出かけたくなった。 「私も一緒にいく。」と言うとおばぁさんは子供の様にはしゃいだ。 化粧をしてふさふさの帽子をかぶり、玄関で「はい、これ。」とか細い声で白い杖を渡された。 これがないと歩くのも億劫になった。 脳梗塞で倒れ、体の左側だけどうして . . . 本文を読む