恋愛ブログ

世にも不思議な物語。
出会いの数だけドラマがある。
一日一話愛の短編物語。
〜ショートストーリー〜

14.質屋

2013年09月21日 | 物語
 無精ひげを生やし、ボロボロの服を着たうだつの上がらない男は、土手の川沿いで風景の絵を描いている。  ススキとトンボを描き、橋を後ろに描いている。川も入れるか入れないかどうか考えている。  今日は、日も暗くなったので帰る事にした。  橋を渡ると、目の前に質屋がある。看板は傾き、蜘蛛の巣が窓の外に張り巡らされている。丁度蛾が飛んできて、蜘蛛の巣に引っかかった。その姿を見て、男は社会の縮図だなと感じた . . . 本文を読む