なぜかしら胸にこみ上げるリラの花
一気に夏日になり、夜でも菜園仕事ができるあかるさ。日中のかんかん照りを避け朝食前と夕食後に菜園で働く。周囲がほの暗くなりどれ家に入ろうかと思って時計をみたら9時だった。突然、おとなりさんに声をかけられ振り向くと手に一抱えのリラの花を持っていた。奥様から、私んちの小さなリラにくらべ、お隣さんのは、たわわに花房をつけるので手折って届けるようにとの仰せとか。直ぐに花瓶に生けると何故か胸がいっぱいになった。リラには、暮らしたこともない異国の地、お会いしたこともない見知らぬ人々の物語の匂いがする。外は青い帳がおり、あっという間にしおれ散り行くリラの美しさを際立たせた。
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