お盆の伝統行事を何年かぶりに観賞するために 夜の奈良公園を訪れました。
盆の期間中 奈良公園周辺では多くのイベントが開催されますが 最も歴史があるのが春日大社の「万燈籠」です。
春日大社には 石燈籠と釣燈籠合わせて三千基もの燈籠が奉納されていますが 2月の節分と8月の中元に限り全ての燈籠に灯が灯ります。
まだ少し明るい内に到着しましたが 拝観受付の南門前には既に多くの見学者が並んでおられました。
開場時間となり 順路に沿って東回廊に入ると そこには幽玄の世界が広がっていました。
釣燈籠をアップで撮ると ユニークな図柄や春日大社に縁の深い動物柄のものも・・・
御本殿周りにも 沢山の燈籠が釣られています。
いつも昼間眺める西回廊付近も 灯りの入った夜の風景は一味違います。
そして本殿前の直会殿では 良く通る声量が見事な声楽のコンサートが行われていました。
見学を終え帰りに通った どっぷりと日の暮れた参道を照らす灯りも良い雰囲気を醸し出していました。
この日は 奈良でもこの夏最高気温を記録し 人混みもあり閉口する暑さではありましたが・・・
さすが八百年前の古から続く 人々の思い・願いを伝える伝統行事は心に響き 来て良かったです。