今年は少し出遅れたかなと思いつつ 藤を訪ねて「春日大社」に出向きました。
南門手前の参道脇の「大楠」は いつものように堂々とした立住まいで石燈籠を見守っています。
春日大社には 樹齢700年以上とも言われる有名な「砂ずりの藤」があり ピークは若干過ぎていましたが何とか間に合いました。
朱色の社殿や釣り燈籠とのコラボが 藤を引き立たせます。
続いて 春日大社の敷地内にあり日本最古の植物園(昭和7年開園)である「萬葉植物園」に廻りました。
ここには 藤の花としては20品種 約200本が豪華に咲き揃うのですが 入口で係りの方から終わりかけていますと告げられました。
それでも まだまだ綺麗な遅咲き品種も多数残っていました。
錦鯉が泳ぐ池の上にも藤棚があるのですが 鯉が中々良い場所に来てくれません。
ぶどうの房に似た 多重咲き品種もあります。
背後に溜まった散り落ちた花びらも 良い感じです。
植物園の正門近くには 丸い窓が特徴的な建物で重要文化財である「円窓」があります。
こちらは 池に浮かぶ「浮舞台」で 毎年5月5日の子供の日には「萬葉雅楽会」が催されます。
背後の老木は「臥竜のイチイガシ」と呼ばれる大樹です。
春日大社の藤は毎年のように観賞していますが 今年も何とか間に合いました。
また毎年混雑する植物園内も 藤のピークが過ぎていたため左程の人出がなく ゆっくり見られたのも良かったです。
藤は古代より 風に吹かれ波打つような様から藤波とも呼ばれ 万葉集にも27首もの歌が詠まれているそうです。