森野旧薬園は旧伊勢街道沿いにあり このエリア(宇陀市松山)は「伝統的建造物保存地区」に指定されています。
全国では123地区 奈良県では3地区が該当し ここは「商家町」として指定を受けています。
薬園を運営する 森野吉野葛本舗の建物自体も文化財史跡に指定され 昔より「大葛屋」の屋号で親しまれてきた商家です。
保存地区内を歩くと 歴史を感じさせる旧商家の町並みが続き・・・
趣のある常夜灯も・・・
公開されている 家の内部も当時の雰囲気が伝わります。
勿論 森野旧薬園内にも歴史的に貴重な建造物が多く残っており まずは薬園入口の「石水亭」です。
こちらは 頂上付近にある 当薬草園開設者(森野通貞)の研究室を兼ねた山荘の「桃岳庵」です。
山の中腹からは 今は使われていませんが「吉野葛の晒し場」跡が見渡せます。 ここで葛粉が製造されていたそうです。
ちなみに 材料である「葛の根」も展示されていましたが こんな感じです。
薬園の直売店でゲットした「くず湯」です。
桜花のくず湯は 湯を注ぐと 塩付けされた桜の花が開き 良い感じになります。 勿論味もGood!
森野旧薬園の魅力を 数回に渡って紹介しましたが これだけの規模の薬草園は全国的にも珍しいのではないでしょうか。
今の時期はカタクリが主役ですが 夏はオニユリ 秋はサフラン 冬はフクジュソウ等 いつ訪れても薬草花を楽しめます。
また周辺の建物 雰囲気も素晴らしく おすすめのかくれ里ですよ。