早朝のニュースでかなりショッキングなニュースを見てしまった。
種牡馬アグネスタキオンが急死。急性心不全だったらしい。11歳。早過ぎる死だった。
アグネスタキオンは、2000年にデビューし、新馬を勝ったあと、今や伝説となったG3「ラジオたんぱ杯3歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S)」で、後のダービー馬ジャングルポケット、ジャパンカップダート馬クロフネらを相手に圧勝。一躍クラシック最有力候補となる。
3歳になり(2001年から馬齢の数え方が変わった)、不良馬場だった皐月賞トライアルの弥生賞を圧勝。圧倒的1番人気で皐月賞を迎え、ここでも危なげない競馬で勝利し、3冠も確実とまで言われていた。
しかし、ダービーを目前にサラブレッドにとって不治の病とされる屈腱炎を発症し、そのまま引退、種牡馬となった。
種牡馬になり、初年度産駒は新馬勝ちが多くサンデーサイレンスの後継種牡馬の最有力とされたが、2勝目を勝ち上がる馬が少なく、不振だった(とりあえず、初年度産駒にはG1のNHKマイルカップ優勝馬ロジックがいる)。しかし、その後の産駒の活躍は目覚しく、ウオッカと幾度となく死闘を演じた名牝ダイワスカーレットやNHKマイルカップと日本ダービーの変則2冠を達成したディープスカイらの活躍により、ついに2008年度のリーディングサイヤーを獲得。
サンデーサイレンス後継種牡馬の地位を確立したその矢先の死だった。
サンデーサイレンスが死亡したとき同様、日本競馬界にとっては大きな損失となったことは言うまでもなく、”ポストSS”は更に激化していくと思われる。
というか、ファンとしては、もっと産駒が活躍するところを見たかっただろう。私はアグネスタキオンのファンではないが、産駒の活躍が素晴らしいので、今後も産駒を楽しみにしていたので、残念だった。
ファンの間では1シーズン(2~5月の間)200頭以上の種付けが大きな負担になったのではないか等と囁かれているが、種付けの多さと今回の急性心不全の因果関係は証明されていない。しかし、少なからず影響はしていると私は思っている。思っているだけだが。
今週の宝塚記念に出走するディープスカイには若くして死んでしまった父のためにも是非勝ってもらいたい。
名馬アグネスタキオン、安らかに眠れ・・・。