今回のパッケージは沙都子。・・・最終巻は羽入か?圭一ってことはまずないな(笑)
今巻は梨花の最後の試練「賽殺し編」の最終回。
元の世界に戻るためには母親を殺さなければならないことが分かり愕然とする梨花。
そして、羽入から聞かされる「オヤシロさま」の真実。
両親が死に、罪を背負う友人たちのいる世界へ戻るか、誰も何も罪のない世界で生き続けるか選択を迫られ、梨花が選んだ未来は・・・。
「ひぐらしのなく頃に」は「祭囃し編」で完結するが、実際はこの「賽殺し編」で真の終わりを見る。
「祭囃し編」で”罪”がなくなったとされているが、1つだけ残された”罪”。それが今回のテーマとなっている。
竜騎士07氏のこういう話の作り方は巧いなーと思うよ。
余談だけど、PS2版の完結編はイマイチだっていうのは、「ひぐらしのなく頃に」のテーマがボヤけてしまっている点が挙げられると思う。よりエンターテイメント性が高くなっているのだけれど、作品として見ると、この完結では納得できないと思う。
それは「祭囃し編」&「賽殺し編」を知っている原作ファンなら分かることだろう。どちらがの終わり方が良いかって問われたら、迷うことなく「祭囃し編」を選ぶよ。
でも・・・DS版での第4巻の予告をみると・・・PS2版の完結編「澪尽し編」のほうが前面に押し出されている気がするなぁ・・・アルケミストだからなぁ・・・。祭囃し編も収録される予定のはずだけど・・・ちょっとそこが不安。
あ、そうそう。「祭囃し編」と「澪尽し編」では「オヤシロさまの真実」が違います。大分違います。ものすごく違います。ぶっちゃけると「祭囃し編」のほうが良いです。
澪尽し編の良いところっていったらこれまで主役だった部活メンバーがそのまま活躍しているってことぐらいかな。祭囃し編では部活メンバーは影に徹してたからねぇ。
あ、それから、アニメ版は原作と若干違う点がありました。
それは、魅音と詩音について。
この2人の”罪”は悟史とは関係ありません。2人の罪は”入れ替わったこと”です。
原作では梨花に対する魅音の口調がキツく、更に部活を始めようと悟史達が言い出したときに、魅音が「ゲームについては妹のほうが詳しい」と言っており、このことから、元の世界の魅音が詩音、詩音が魅音になっていることが分かります。
目明し編で2人が鬼の刺青をする直前に入れ替わっていたことが判明していますし、原作のラストでも梨花が言及していることからも分かりますネ。
なので、アニメ版はちょっと違う点が残念でした。
さて、OVA版「ひぐらしのなく頃に」も次の「昼壊し編」で最後。基本的にギャグ話ですが、最後はキチンと締めています。少なくとも原作では・・・。DS版は第2巻で収録されており時期尚早でした。なので、DS版は残念な出来でした。
原作と違う部分をアピールするのは原作ファンにとってはマイナスイメージしかなく、実際イマイチだったので、原作を忠実に再現してくれるほうが嬉しいものです。