夕べ涼しき迎え火の 火影(ほかげ)に法(のり)の道慕い
親族(うから)の御霊(みたま)帰ります 迎えていざや供養せん
思えば我らは久遠(くおん)より 七世の父母や六親と
恩愛(おんあい)契り浅からぬ 縁(えにし)をつなぐ身なりけり
さらに思えば衆生(もろびと)は 互に頼り頼られつ
一樹の蔭のやどりにも 多生(たしょう)の縁(えにし)のありとこそ
自他平等のみ教えに 有縁無縁(うえんむえん)の隔てなく
万(よろず)の霊(みたま)おしなべて 祖先(みおや)と仰ぎまつらなん
衆生(もろびと)の 深き縁(えにし)ぞ 偲(しの)ばるる 御霊(みたま)祭の 灯火(ともしび)の影
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