こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

もともと毛筆は苦手なんだけれど、(ペン習字はもっと苦手(^_^;)

2013年07月22日 | 仏教

 
お地蔵様の修復開眼供養を卜して、角塔婆の清書をさせていただきました。

暑さの汗と、緊張の汗が、卒塔婆に落ちないよう気をつけながら、誠心誠意書かせていただきました。

慣れない大筆を使っての清書は、半日がかり。

もともと毛筆は苦手なんだけれど、(ペン習字はもっと苦手(^_^;)

時間をかけ丁寧にのぞめば、それなりにそれっぽくなった気がする。

細部をチェックされても困るので、ちょっと遠目に撮影してみました。笑

 

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♫ 今日はな~、今日は潮音 今日は潮音院のなんじゃらほい~

2013年07月18日 | 仏教

市内の史跡を探訪する番組製作のために、
郷土史家の先生方と、地元ケーブルテレビ局のスタッフが来山。
ロケ終了後に雑談していると、先生のお一人がこの鹿町出身の方で、
幼い頃稚児行列しながら梵鐘(半鐘)を引いてお寺まで登った時の体験談を。
(昭和25年、潮音院本堂改築落慶記念法要でのこと)

その鐘引きの行列の際に唄ったのが、

「♫ 今日はな~、今日は潮音 今日は潮音院のなんじゃらほい~ 

鐘引き祝い~、よいよいよい、よいよいよいの~よいよいよい~♪」

ていう鐘引き唄。
幼い頃憶えさせられた記憶、しっかりとぶれませんねえ。

貴重なお話をお聞きしました。有り難うございます。
ここブログに、しっかりと記録させていただきます。合掌

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峰辺の諸鳥は梵唄の妙音に和し、平戸瀬戸の潮の音は法の松風とともに大悲殿

2013年07月16日 | 仏教

 

潮音院本堂屋根瓦葺替 平成の大改修竣工落慶 願文

 敬って真言教主大日如来、両部界会諸尊聖衆殊には高祖弘法大師、当山本尊聖観世音菩薩、総じては尽空法界一切三宝の境界に日して白さく。 
 夫れ諸仏の聖業は大慈を以て先と為し 菩薩の行願は大悲を以て本となす。大慈は楽を与え、大悲は苦を抜く。抜苦与楽の基は報恩謝徳の浄業にあり。
 天正二年中興開山と伝えられし当山潮音院の現精舎は、戦後昭和二十五年五月に再建落慶し現在に至れり。その後、昭和六十二年に屋根瓦の改修工事を実施。しかしながら、今冬例年になき大雪に見舞われし本堂屋根瓦は、無残にも崩壊崩落に至る。潮音院護持会「一灯会」では、度重なる会議を開催。屋根瓦改修に向けた具体策を検討す。しかるに、川尻建築並びに寺院仏閣瓦葺きを専門とする株式会社匠瓦にその工事をゆだね、本堂屋根瓦全面葺き替えの英断をくだし、中野文吉一灯会総代長を始め総代役員一同、一丸となってこの大事業を貫徹せんとの意思を固める。
 今般、三ヶ月の経過を費やし威風堂々たる中にも清々しく凛とした様を呈する屋根瓦として見事に竣工の日を迎え、本日はここに吉辰を卜して、竣工落慶の法要を厳修す。しかればすなわち、遠海山峰辺の諸鳥は、梵唄の妙音に和し、平戸瀬戸の潮の音は、法の松風とともに大悲殿の棟瓦をなでるが如く吹き流れ、抜苦与楽の法輪を転ず。
 仰ぎ願わくは潮音院ご本尊聖観世音菩薩、諸尊聖衆、堅牢地神、当山当所鎮守稲荷大明神、諸天善神、哀みん加護して潮音院壇信徒一同の浄業を納受せしめ給わんことを。
 乃至法界平等利益 

平成二十五年七月十六日

                        遠海山蓮花密寺潮音院法主 光洋 敬白

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龍神や地神をはじめ、多くの諸天善神に祈りを込めた棟板を開眼

2013年07月16日 | 仏教

ご本堂の屋根瓦葺き替え工事 竣工落慶式を厳修。
当山総代長始め総代十名が参列し、厳かに始まります。

新しく葺き替えられた甍をうっとりと眺めながら、多くの皆様の浄業にあらためて感謝。


お天気良すぎてぎらぎらと照りつける日差しが痛いくらいですが、
この新しい瓦が葺きかわった大悲殿が、末永く風雨に耐え続けることを至心に祈ります。


龍神や地神をはじめ、多くの諸天善神に祈りを込めた棟板を開眼し、
このお堂が続く限り屋根裏の梁に保存されます。

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さまざまな悩み苦しみ、悲しみの中に生きているから、だからこそ美しく咲ける

2013年07月13日 | 仏教

蓮の花

 仏様に関連するものには、蓮の花を形どったものや描いたものが数多く見受けられます。
精進袋のデザインは、たいてい蓮の花や葉っぱです。
仏像は、蓮華座といわれる蓮の花の上にいらっしゃいますし。
何故なんでしょうね。
 実は、仏教では蓮の花をとても大切にします。
汚れた水の中から芽を出し、そして見事に美しい花を咲かせます。
汚れた泥水の中から出てきたのに、その汚れに染められることがありません。
いや、汚泥の中で育ったからこそ、美しく咲くことができたのです。
 私たち人間にも同じことが言えるかもしれません。
さまざまな悩み苦しみ、悲しみの中に生きているから、
だからこそ、美しく清らかな心の花を咲かせることができるのです。

仏教が蓮の花を大切にする理由は、ここにあります。           

 

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