正直自分の技術不足から、ワサフは久々に大失敗傾向でして。
あの後眠れなかったんで
適当に道具箱ガサゴソやっていたら
こんなの出てきました。
恐らく新貨車工房の35t日立製スイッチャーと思われます。
ひでぇ出来だ。
何時作ったっけ?
それにしても
ゴテゴテ
ぐんにゃり
ぐちゃぐちゃ
曲がりまくり
なんだこれは。
相当前のもんだし随分いい加減だ。
部品類も見当たらないところを見ると、旨く行かなくて放棄したものらしい。
折角だから、遊ぶか。
どうせ焼電のような廃車体。
バーナー充てて
半田吸い取り線使いながらぶっ壊していきます。
どんどん解体。
原形を留めなくなる機関車。
吸い取り線から大量に流れ出る脂。
グデグデ。
一応シンナーで軽く洗ってみる。
熱でナマされ、最初から組み立て精度も酷い台枠を磨いてまっすぐにしてみる。
コレが果たせられれば、ひょっとして再生できるかな?
若干ヘロヘロですが、綺麗になりつつある台枠
フラックス漬けの熱掛け捲りの半田吸い取りで、もう全体が半田メッキ状態のキャブ骨組みを
半田しなおす。
メッキ掛かっているからスイスイ半田が流れます。
部品はいちいち全部研磨。
カスやら、粉吹き、半田塊、脂、錆びでグデグデ。
キャブの外皮を取り付けてみる。
機器箱が歪んでいますな。
正確に曲げていないから蓋の長さ余ってそのまま半田という馬鹿なことやっているんで、斜めっています。
妻面の皮も磨く。
機器箱の上蓋を一旦取っちゃう。
後で取り付けてみよう。
で、台枠板に半田して取り付ける。。
歪みを抑えながら。
全体が鈍い銀色。
メッキが回ってこんな感じ。
まだ仕上げていない下台枠を載せてみて、どうかなと。
ひょっとして復活させられるかもしれないなと思った次第。
ただ、再生しにくい部品もあるし、付属部品が一切見つからない。
だいぶ自作しなおしかもしれない。
本物の類似品。
これは苫小牧埠頭の機関車ね。
デッキ関係がかなり違うものの、ボンネットやキャブは良く似ています。
ばらばら前で比較。
しいて上げればデッキがこちらはきちんと設置されていることと、
過冷却防止のためか、前面がマッタイラです。
ロッド式って言うのも、違いますね。
ロッド動力が作れれば格好良いけど、流石にそこまで出来ないや。
遊んでみようか。
↑欲しくてほしくて買ったけど、当時は全く技術が追いついていt無かった記憶。
散々悪態をついたこのキットですけれど。
完成に近づくにつれ解ってきたことがあります。
とにかく床下を組みます。
決して難しいことは無いようです。
魚腹台枠を取り付けます。
が、
じつは裏で爪があり、それが互いに逆に曲げて固定しやすくしているんですね。
ただし、かなり力が必要です。
なにせ、エッチングって、表からの彫りと裏からの彫りで深さが異なるので、同じようには曲げられません。
結果、結構力が要るんです。
ボルスターはエッチング製。
正直この構造は使っていると曲がってき易いこともあり、余り好きではありませんが、ハードな使用をしなければ大丈夫でしょう。
てかそう組む。
挽きモノだと素敵なんですけれどいずれにしても本来、プラの弾性を生かした部分なので無理はあります。
この様につける。
機器も折り曲げ式ですがご丁寧に床に掘り込みがあります。
この機器も、左右に曲げて半固定できるようになっています。
やはり力は掛かります。
機器を皆半田を流し、強固した後、車体に嵌めてみます。
ああ、解ったぞ。
ようやくこのキット設計者の意図がわかってきました。
遅いけど。
爪でとめるんですよ。
その爪は、下レールの差込を折った其の欠片。
これ。
で、床板止めが無いと思ったら、扉の裏に張った板が0.2mm程度室内に飛び出すので、
それが床板止めとなる意図のようです。
昨日の写真ですが
このとき切り取ったエッチング彫っていないこの板が、エッチングとの段差で内側に「床板止めとして」このまま飛び出すのです。
なんでわざわざディテール的には必要ないのに切り取ったのか疑問だったのですが、ようやく氷解しました。
つまり、この設計者はかなりの工夫とアイディアを凝らして部品を緻密に設計しているんです。
あちこちでそんな匂いはしていましたけれども。
ただ、「僕には」。
という注釈入りで。
熱変形に対する「遊び」が無さ過ぎること、半田工作対象としては厚み残し・強度が弱すぎ、
また曲げの部分の折線の強度のバランスは欠いていると思います。
半田をきれいに流し込みたくても、熱を掛ける事が難しい部分があり。
それは自分の技術の無さですけれども。
この設計のみ作り続ければコツはつかめるでしょうけれど、ちょっと自分としては「精密な意図は解ったんだけど組みにくい」という感想です。
全く物理変形・熱変形しないという前提ならこの設計は大変優秀かつ面白い構造だと思います。
特に模型機能部分では非常に部品点数を少なく出来たりする部分もあります。
一方ではディテール部分では首を傾げるような部品割りが散見できます。
どちらかというと、最終組み立てには簡易に出来る手法を、ディテール制作を犠牲にして精密な設計をしている感じ。
かえってセオリーとは違ったりする部分も含め、半田の量が一寸でも多かったり、
変形が発生すると芋弦式に変形や誤算が及んで最後までダメージが残ります。
かえって、瞬間接着剤とエポキシによる常温工作のほうが適しているのかもしれません。
反面、半田の強度を必要としているところも多く、どちらがよいのかわかりません。
常温で半田並の強度が出来たり、半田熱に強い接着が出来れば問題は無いのですが、私には其の知恵がありませんでした。
せめて、これが板厚みが一部で異なる厚い強度材で設計をして居ればここまで苦労しなくて済んだかなとは思いました。
あくまでも下手っぴなわたしの感想です。
頭の中で「張殻構造」って言葉が浮かびました。
薄い板で全体強度を確保する東急5000系のあの構造。
部品一つ一つは脆弱でも、組みあがれば一丁前になるあの構造。
ちなみに
再販分ではまるで構造が変わっているらしいです。
歪みを纏めるために、裏にアングルを半田することにしました。
いまさら大規模に熱を掛けられないので、チョンチョンと。
一応組み終わりました。
あと数個部品がありますけれども。
床下機器が曲がって見えますが、適当に床嵌めた状態だからできちんと取り付けられております。
とりあえず、もうちょっとやって塗装まで行きますね。
正直しんどいんでw
いい勉強にはなりました。
ただ、もうこの系統は組みたくないってのが本音かなぁw
スニ41は二束三文でも売っちゃおうw
いつかワールド見つけてくるか。
(あるヒトに言いますけど、探さなくてもいいからねwww)
そろそろ一旦プラがやりたいのと、保留品で諦めたいもの(ぶいっちゃけ飽きたもの)を売っちゃおうと考えてます。
↑あ、若旦那、期待に応えられなくて御免ね。