見見楽楽 ~九州ぶらり放浪記~

おむすびころころ
鹿児島を中心にあちこち出歩いております。

黒酢のふるさと福山

2009年08月04日 05時41分31秒 | 訪ねたイイ所…鹿児島編
黒酢のふるさと霧島市福山に先日行ってきました。
黒酢は近年、見直されている健康食品。
では、なぜ黒酢なのか?またなぜ福山なのか?
ちょっと調べてみました。

米酢と黒酢の違いは原料と製法。
一般的な米酢の原料は精白米で、蒸した米に水と麹菌を加え(糖化)、次に酵母菌を入れアルコール発酵させます。その後、酢酸菌を加えて米酢となります。製造にかかる期間は4ヶ月ほど。
一方、黒酢の原料は栄養価の高い玄米を使用します。
造り方はきわめてシンプル。蒸した玄米を「アマン壷」と呼ばれる薩摩焼の壷に入れ、さらに湧き水と麹菌だけを入れて1年から3年間野外に放置するだけ。米酢のように酵母菌や酢酸菌を入れることなく自然の力で糖化・アルコール発酵を経て黒酢になります。
また、野外に置いた「アマン壷」に当たる南国鹿児島の強い日差しと錦江湾の冷たい潮風が絶妙なバランスを生み黒酢になるのだ言います。
福山の気候と風土が生んだ傑作が“黒酢”ということです。

黒酢は米酢の約7倍のアミノ酸を含んでいるといいます。
ではなぜアミノ酸が必要かというと人間の身体の20%はタンパク質。
そのタンパク質に必要なのがアミノ酸。
アミノ酸を補うことで身体の組織を活性化できるというわけ…
成長期の子どもや免疫力の落ちた中高年にはかなりおススメ。

現在、福山には8社の黒酢メーカーがあり、江戸時代から変わらぬ製法で黒酢を生産しています。
今回お邪魔したのは明治21年創業の「宇都醸造」さん。
(写真は宇都醸造のアマン壷。天気が良ければ桜島が正面に見えます)
生憎、社長はお出かけでしたが奥様にお会いする事が出来て黒酢のお話を聞かせていただきました。

自分は今年1月から飲み続けている黒酢(バナナ酢)のおかげなのか体調はイイです。
5キロ痩せてからリバンドもありません。(最近、ダイエットをサボっている)
昨日記事にした「由宇子ファーム」のブルーベリーも黒酢に漬けました。
ただ、いくら身体にイイからと黒酢の大量摂取は胃や腸に負担をかけると言います。
適度な量と適度な運動。
暑いときは汗をかく。それが自然なのかも知れません。
ちなみに運動の後に水で割った黒酢はとてもイイです。
飲みにくい方は蜂蜜を少し入れてもOK。水の変わりに炭酸水で割ればスカッと爽やかな黒酢サワーにもなります。
伝統の技を受け継ぐ福山の醸造メーカーと杜氏の皆様に感謝です。





【福山の黒酢メーカー】
  宇都醸造有限会社
  坂元醸造株式会社
  株式会社黒酢の杜
  合資会社伊達醸造
  福山酢醸造株式会社
  福山黒酢株式会社
  株式会社福山こめ酢
       (順不同)





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2 コメント

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黒酢の由来 (genesislife)
2009-08-04 07:06:16
国道10号線にある三島食堂(隼人)の近くの古い土塗りの壁に黒酢の由来が書いてありましたね。
『アマン=廈門(あもい)』だとも。
黒酢で作ったお寿司は大好きです。

玄米+麹+水と至ってシンプルですが発酵には個体差があるようで『結構手間暇がかかる』とテレビで言っていたのが印象的でした。
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genesislifeさんへ (BuraBura)
2009-08-04 15:18:47
はい、はい、隼人にありますね。
車で通るけど詳しくは知りませんでした。

先日行った長島の焼酎工場の方も…
「気候や原料の微妙な違いに対応しながら、同じ品質に保つのが一番難しい」と言っていました。
自然の力を利用する黒酢は尚更だと思います。
またそれが“伝統の技”なんでしょうね。
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