見見楽楽 ~九州ぶらり放浪記~

おむすびころころ
鹿児島を中心にあちこち出歩いております。

おばちゃん達の郷土料理 … 南阿蘇村

2011年05月22日 13時07分29秒 | 雑誌取材同行記…鹿児島
阿蘇名物と云えば『たかなめし』。

阿蘇で育った高菜を漬け込み、暖かいご飯と混ぜ合わせる。

※作り方や味付けは各家庭やお店によって違うようです。

シンプルで素朴な料理ですが、海の幸に恵まれない阿蘇地方の

山の幸のおもてなし料理として振る舞われたのが始まりと云われています。


上の写真は、南阿蘇村白川水源近くの「和食処しらかわ」の白川御膳。

「和食処しらかわ」は、農家を営むおばちゃん達が自ら育てたお米や野菜を使って作る郷土料理のお店です。

白川御膳は、野菜の天ぷら、ホルモン煮込み、煮しめ、だご汁、たなかめし、等。

特に自家栽培のササニシキで炊いた高菜飯はとても美味しいかったです。


【和食処しらかわ】
熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川455-2
TEL 0967-62-3266






築65年の民家を改装して3月にオープンしたばかりの「しゃえんば食堂」。

地元の食材と地元の味を後世に伝えたいとオーナーの想いが詰まったお店。

オーナーのお母様(80歳位かな?)の作る、

昔ながらの知恵を活かした郷土料理12品が並ぶ「しゃえんば御膳」は、

どれも懐かしく優しい味がします。

ぎんなんの炊き込みご飯と豆腐のお汁は美味しかったなぁ~。


【しゃえんば食堂】
熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽1439-1
TEL 0967-67-2108
※4人以上の予約が必要です。

撮影日:2011年3月15日
◆Nikon D700
◇AF-S Nikkor 50mm F1.4G







バイク好きが集まるアメリカンな店『BOSS』 … 南阿蘇村

2011年05月21日 14時07分55秒 | 雑誌取材同行記…熊本編
春の新緑、夏の涼風、秋の紅葉

バイク好きには堪らないツーリングコース満載の阿蘇。

全国から集まるライダーの交流の場が南阿蘇の「ストロング・ボス・サルーン」です。




ハーレーダビットソンのバイクが飾られた店内はステージもあり、
カントリーミュージイクのライブも開かれます。



映画『イージー☆ライダー』に使用された同型のハーレー『Easy-Rider Chopper』。



自家製のバンズにビーフ100%のパテ。
コーラにピッタリのアメリカンハンバーガーです。







【ストロング・ボス・サルーン】
熊本県阿蘇郡南阿蘇村一関1881-2
TEL 0967-62-8058


撮影日:2011年3月15日
◆Nikon D700
◇AF-S Nikkor 50mm F1.4G





南阿蘇でジャンボハンバーガー … 郷のパン工房グランツムート(そばの実カフェ)

2011年05月20日 23時53分05秒 | 雑誌取材同行記…鹿児島
3月に雑誌取材でお邪魔した南阿蘇の郷の「パン工房グランツムート」。

国産小麦粉と地元産食材を使った人気のパン屋さんです。

また、併設のカフェの人気商品はジャンボハンバーガー。

阿蘇の雄大な景色を眺めながら食事が出来るパン屋さんとして、

平日でもお客の絶えない人気店です。



地元産のそば粉とそばの実入りのバンズに
自家製の大きな和牛ハンバーグと自家製のベーコン、
そして地元産の野菜を挟んだジャンボハンバーガーです。
見た目以上にずっしりと重いハンバーグは食べ応え充分。
バンズ・ハンバーガー・ソースのバランスがとてもイイです。
ただし、お腹を空かせてから食べたほうがイイかも…。



これも美味しそう…


右のドアがパン屋さんで、左のドアが併設の「そばの実カフェ」。



パスタやピザ、ピラフなどメニューも豊富です。
取材したのが3月14日。
その後、材料費の高騰で若干の値上げがあったようです。



【郷のパン工房グランツムート】
熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石2752-1
TEL 0967-67-3231

食した日:2011年3月14日


日光東照宮 … 栃木県日光市

2011年05月17日 11時56分44秒 | 訪ねたイイ所…あちこちの県
蕎麦を食べた後は、日光東照宮に。

ゴールデンウィークが終わった5月6日(金)でしたが、それなりに観光客が多い。

さすが日光東照宮、さすが徳川家康。

日光の桜は遅いようで、八重桜が満開でした。



修学旅行の中学生も多い。
さすが日光東照宮、さすが徳川家康。



定番の「見ざる、言わざる、聞かざる」。
八枚の彫刻からなるお話の2番目。



“象を見たことの無い人が書いた象”として有名。
文献だけを頼りに書いた象の彫刻。
獅子のような顔に大きな耳と長い鼻、そして象のような足…
象を見たことの無い割には良く描けているなと感心。



有名な“眠り猫の彫刻”。
何が有名かはよく知らない…


撮影日:2011年5月6日
◆OLYMPUS PEN E-PL2
◇M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ



日光例幣使街道の杉並木と蕎麦屋

2011年05月16日 23時13分18秒 | 美味しいモノ…あちこちの県
日光例幣使街道(にっこうれいへいしかいどう)とは、

徳川家康の没後、東照宮に幣帛(みてぐら、へいはく)を奉献するための勅使(日光例幣使)が通った道の事。

(注)幣帛=神にお供えする物。

その日光例幣使街道の一部に13.17キロメートルの杉並木が現存しています。

これは日光杉並木と呼ばれ、日光街道、日光例幣使街道、会津西街道に跨り、

総延長35.41キロメートル、世界最長の並木道としてギネスブックに登録されているそうです。



日光杉並木の途中にある“林の中の蕎麦屋『野点庵』”。



地元の野菜の天ぷらと蕎麦。
蕎麦は二八。(十割もあります)
蕎麦もコシがあり美味しいのですが、舞茸の天ぷらは絶品。(写真では見えにくい)
口に入れた途端、舞茸の香りが広がります。
この舞茸の天ぷらだけを食べるだけでも価値は十分あり。



日光例幣使そば街道の幟。
この付近は美味しい蕎麦屋さんが他にもたくさんあるようです。
鹿沼の“にら蕎麦”も食べたかったなぁ~


撮影日:2011年5月6日
◆OLYMPUS PEN E-PL2
◇M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

円覚寺 … 鎌倉

2011年05月15日 23時48分56秒 | 訪ねたイイ所…あちこちの県
鎌倉五山第二位の円覚寺。

北鎌倉駅のすぐ近くにあり、鎌倉寺巡りの人気スポットです。

正式名は瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくさんえんがくこうしょうぜんじ)。

鎌倉幕府執権の北条時宗が開いた禅宗のお寺で北条氏に手厚く保護されたお寺。

広大な敷地に造られた様々な寺院と日本庭園は四季を通じて楽しめるそうです。

紫陽花の咲く6月頃は格別だとか…

ゆっくり散策するには半日は必要かな?




















撮影日:2011年5月5日
◆OLYMPUS PEN E-PL2
◇M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

建長寺 … 鎌倉

2011年05月14日 23時24分19秒 | 訪ねたイイ所…あちこちの県
鎌倉はとてもお寺が多く、その数百以上はあると云われます。

その数多いお寺の中で代表的なお寺が鎌倉五山の建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺。

その鎌倉五山の第一位が建長寺です。

正式名は建長興国禅寺(けんちょうこうこくぜんじ)、日本における臨済宗建長寺派の大本山です。



南宋の径山万寿寺を模した本格的な禅宗様式で、
その後の日本の禅宗寺院の建築に大きな影響を与えたと云われる立派な山門。



龍の天井画。



ちょうど建長寺では、ダウン症の書家・金澤翔子さんの書道展が開催されていました。



大震災への金澤翔子さんのメッセージ『希望』。

以前TVで金澤翔子さんの事を知り、一度は観てみたいと思っていた金澤翔子さんの書。
あの小さな体のどこにこのようなダイナミックな書が書ける力があるのか?
ひとつひとつの作品に魂が描かれているような素晴らしい“書”です。
金澤さんご本人もお母様も会場にいらして、気軽に記念撮影にも応じていました。
無断掲載なので写真のアップを躊躇ったのですが…



撮影日:2011年5月5日
◆OLYMPUS PEN E-PL2
◇M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8




鶴岡八幡宮・小町通り … 鎌倉

2011年05月12日 23時20分48秒 | 訪ねたイイ所…あちこちの県
源氏ゆかりの鶴岡八幡宮。

鎌倉幕府を開いた源頼朝の3代前の源義朝が創建。

鎌倉幕府を開いた源頼朝の時代は、政治や文化の中心的な存在で鎌倉のシンボルとして栄えた鶴岡八幡宮です。

また、日本の武門(武士)のルーツとして徳川家からも手厚い信仰を受けていたそうです。



連休最後の休みとあって多数の観光客。


北条政子が造らせた源平の池。



舞殿では雅舞が行われていました。
この舞殿には、静御前の哀しい逸話が残っております。



鎌倉駅西口から鶴岡八幡宮へ通じる小町通り。
飲食店やお土産品などがズラリと並んでいます。



小町通りに入ってすぐの「イワタ珈琲店」。
ホットケーキが有名な昭和23年創業の老舗カフェ。
行列が絶えない人気店。



「源 吉兆庵」 鎌倉本店。



鎌倉名物「麦田もち」。



鎌倉帆布のバッグ。



しょう油瓶がアートに。


お香屋さん。



イイ感じのお蕎麦屋さん。



お昼御飯は「鎌倉 かなえ」。
30分位並びました。



鎌倉の無農薬野菜と釜揚げしらす丼。



鎌倉の海鮮丼。


雉の親子丼。


駅前で食べた鎌倉のソーセージ。
美味しかったです。



撮影日:2011年5月5日
◆OLYMPUS PEN E-PL2
◇M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8



鎌倉散策

2011年05月11日 22時40分00秒 | 訪ねたイイ所…あちこちの県
鎌倉駅から銭洗弁財天までブラブラと歩いて1時間。

面白いモノや気になるモノがいっぱいです。



摩訶不思議な隧道(トンネル)。
どうも私道っぽい!?



某雑誌に掲載されていた「もやい工芸」を見つけてちょっと感動。


器や雑貨のお洒落なお店です。



付近は高級住宅地。
藤の花も美しいです。



お洒落な家やお店があちこちに。



かわいい小物のマグネット屋さん。
本物の和菓子のようなマグネット。
ほぼ実物大の大きさです。



甘味処。



ここも甘味処。



鎌倉市役所前のスタバ。



外観もお洒落ですが、
中に入るとむちゃくちゃイイ感じ。
さすが鎌倉です。



撮影日:2011年5月5日
◆OLYMPUS PEN E-PL2
◇M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8






歴史を訪ねて鎌倉に行ってきました。まずは…

2011年05月10日 23時46分40秒 | 訪ねたイイ所…あちこちの県
ゴールデンウィークを利用して東京に行ってきました。

今回は、仕事抜きの全くのプライベート旅行です。

目的は、大学に進学した息子達の様子伺いと関東周辺の観光。

う~ん、どちらかというと観光がメインになったかな??



初日は歴史を訪ねて鎌倉です。

鎌倉は、鎌倉幕府時代のお寺や鶴岡八幡宮などの歴史的史跡が多く、

また、その界隈には様々な観光地やお店が点在するおしゃれな街。

見どころが多くてとても1日では足りません。


…と、いう事で。

まずは、銭洗弁財天・宇賀福神社へ。

ココは源頼朝ゆかりの神社ですが、

何と言っても

『湧水でお金を洗うとその何倍も返ってくる』

強欲な人間にはぴったり、何ともアリガタタァ~イ神社です。



神社に通じるトンネル。



欲深い善男善女が多数。



お金を洗う所は“ほこら”。



皆さんしっかり1万円札を洗ってます。

当然、私も1万円札・5千円札・1千円札を願いを込めて洗いました。

何倍にもなって返ってこいよ!


神社の説明文によると

「金円を洗うことは心を清め不浄の金を洗うことにより…云々」

心を清めましょう!



撮影日:2011年5月5日
◆OLYMPUS PEN E-PL2
◇M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8




蕎麦『久木野庵』 … 熊本県南阿蘇村

2011年05月08日 11時11分04秒 | 美味しいモノ…熊本編
阿蘇は蕎麦屋さんの美味しいお店が多いところです。

ココ『久木野庵』も以前から目を付けていた蕎麦屋さんですが、

なかなか食べる機会がなかったのですが、今回やっと立ち寄る事ができました。




久木野庵さんは御夫婦二人で営んでいるお蕎麦屋さん。

地元産の食材にこだわり、蕎麦も自家製粉です。



山菜・地野菜天ざる
南阿蘇産の野菜・山菜の天ぷらとざるそばのセット。

蕎麦はコシの強い細麺。

綺麗で風味の良いお蕎麦です。

つゆは辛いです。

どっぷり浸けると辛いのでお好みで浸け具合を調整した方がよろしいようです。



辛み大根おろし蕎麦



手入れされた庭を眺めながら…



【蕎麦・久木野庵】
熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰266−2
TEL 0967-67-0373
久木野庵HP
http://www.kuginoan.net/


食した日:2011年3月14日



格安!露天風呂付き客室のある温泉宿 … 『竹の倉山荘』熊本県南阿蘇村

2011年05月04日 08時01分00秒 | 雑誌取材同行記…鹿児島
3月に南阿蘇に雑誌の取材で行った際に宿泊した温泉宿です。

“露天風呂付き客室のある宿”

…と云ったら、安くても3万円から。いやそれ以上かな!?

一般庶民には縁の無い“露天風呂付き客室のある宿”でございます。

ところがココ南阿蘇村の竹の倉山荘は、

露天風呂付き客室に2人泊って、夕食と朝食が付いて何と驚きの御一人様1万円。

通常でも宿泊料金12300円(平日)とリーズブルなお宿。

※1万円の特別宿泊プランは設定日が決められています。


部屋は和室の8畳間に露天風呂とトイレ。

食事も夕食朝食ともに満足。

宿泊したのが月曜日でしたが、ほぼ満室でした。

老齢のご夫婦や若い家族連れ、また女性二人組。

また、近くにビジネスホテルが無いこともあり、

ビジネスマン風のおひとり様も。



露天風呂です。

湯船に揺れる白い肌。

濡れ髪をそっとかき上げる後ろ姿。

そんな女性と同伴ならイイのですが、今夜の同部屋はU編集員。

男同志の色気の無い淋しい露天風呂でした。



露天風呂からは南阿蘇の田園風景が見れます。

朝霧に包まれた南阿蘇は美しいです。



夕食の竹の倉膳(一部)
幻の地鶏・天草大王のお刺身。
地鶏は直営牧場。



夜食のおにぎり。
竹の皮に包んだおにぎりが一個と漬物。
お米は自家製なんだそうです。
南阿蘇はお米の美味しいところです。



朝食
湯豆腐が美味しかったです。


幻の地鶏・天草大王のステーキ。
竹の倉山荘はお昼のランチや立ち寄り湯も利用出来ます。



南阿蘇の有名な『一心行の桜』。
竹の倉山荘から車で5分。




【白水温泉・竹の倉山荘】
熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字中松2065
TEL 0967-67-2980

※通常の宿泊料金は平日12300円~
 特別プラン設定日はリ-ズブルなお値段で宿泊出来ます。


撮影日:2011年3月14日
◆Nikon D700
◇AF-S Nikkor 50mm F1.4G



懐かしい風景の町 … 南九州市川辺町勝目麓

2011年05月03日 22時59分37秒 | 訪ねたイイ所…鹿児島編
斜家でラーメンを食べた後に見つけたおしゃれな病院。

大正ロマンを感じさせる洒落た洋館造りの病院です。



病院の道路向かいにはこれまた古い元郵便局。



郵便局名は、右から左の横書きです。

戦前のモノでしょうが、保存状態がイイです。



勝目麓と云えば、川辺町が南九州市に合併する50年前は勝目村の中心地。

勝目村の名残を残す2棟です。




撮影日:2011年4月24日
◆Nikon D700
◇AF-S Nikkor 50mm F1.4G








古民家のラーメン屋 … 斜家(南九州市川辺町)

2011年05月02日 06時00分02秒 | 美味しいモノ…鹿児島編
先日、枕崎に行った時に川辺町勝目で見つけた古民家のラーメン屋さんです。

のどかな田園風景の続く、国道225線の勝目小学校近くにあり、

「黄金スープ」と書かれた青いのぼりがひときわ目立っております。



斜家特製ラーメン

美しく澄んだスープに中太麺。

地鶏と鰹節のスープは上品で繊細。

余計な調味料は使ってないのでは?

トッピングの煮玉子やチャーシューも美味しいです。

ラーメンの具では珍しいレタスもシャキシャキで美味しい。

お値段は900円とちょっと高めですが、

地元産の食材にこだわり、手間暇かけたラーメンという印象。

900円の価値はあるかも…。

特製ラーメンの他に

あさり入り塩ラーメン、味噌野菜ラーメン、えびラーメン、ちゃんぽん

そしてチャーハンや天津飯といったサイドメニューもあります。




ミニチャーハン

メニューを見ると、「元々は中華料理屋さんかな?」…と。

なるほど、かなり本格的な中華料理屋のチャーハンです。



縁側には草履がきちんと並べられております。



どこにでもある民家をそのままラーメン屋に。

庭も綺麗に手入れされてます。



【斜家】ななめや
南九州市川辺町中山田1131
勝目郵便局近く
月曜休み

食した日:2011年4月24日





かごしま黒豚のルーツ“鹿籠豚”(かごぶた)… 枕崎『山口牧場』

2011年05月01日 20時47分59秒 | 美味しいモノ…鹿児島編
鹿児島の黒ブームの火付け役となった“かごしま黒豚”。

薩摩の国と呼ばれていた時代から、豚は“歩く野菜”として飼育していた鹿児島ですが、

そのルーツは島津氏の琉球侵攻で持ち帰った豚だと伝えられます。

その後、シラス台地の痩せた土地の多い鹿児島でビタミンを多く含む豚は貴重な食料として飼育されます。

かの西郷隆盛も豚肉料理が好きだったそうです。


さて、“鹿籠豚のルーツは”…というと

1800年の後半、枕崎市鹿籠(かご)出身の獣医師園田兵助氏は、貧しい枕崎に新しい産業を起こそうと豚の改良に取り組みます。

明治初期にイギリスから輸入されたバークシャー種と土着の豚を掛け合わせ、

枕崎で水揚げされた魚のアラとサツマイモを混ぜた餌を考案しさらに養豚組合を設立します。

戦後、同じ鹿籠地区で家畜商をしていた森繁雄氏は、その豚を南薩鉄道(現在は廃線)の貨物に積み込み東京へ出荷します。

その品質の高さと美味しさからその豚は評判となり、貨車に付いていた鹿籠駅の車票から『鹿籠豚』と呼ばれたそうです。

東京の肉屋やトンカツ屋では、『鹿籠豚』を扱う事が大変名誉な事だったそうです。

一方鹿児島の農家は生産性の低い黒豚から生産性の高い海外から導入された白豚へ切り替えるようになり黒豚の危機が訪れます。

しかし、1980年代からのグルメブームで“かごしま黒豚”が見直され再び脚光を浴びます。

現在は、低かった生産性も高まり、県内至る所で黒豚が飼育されるようになりました。

その“かごしま黒豚”のルーツである『鹿籠豚』を生産している枕崎の山口牧場さんが直営店をオープンしました。



4月20日にオープンした「かご山口牧場」。



『鹿籠豚』の豚バラのブロック。それと加工品のソーセージとハンバーグ。

豚バラは好みの大きさにカットしてくれます。

ハンバーグは同じ枕崎にあるお肉屋さん「明治屋」のモノ。

当然、豚は山口牧場さんの『鹿籠豚』を使ってます。

ソーセージも豚本来の味を感じさせます。


三枚身のブロックは『塩豚』に。(一番上の写真)

黒豚の美味しさは甘みのある白身と弾力と柔らかさを兼ね備えた赤身。

焼豚にしようかと思ったのですが、

山口さん曰く

「ソーセージの良し悪しは塩で決まる」

この一言で、塩豚に。

以前から使っていた甘くて美味しい坊津の塩『坊の華』をたっぷり使いました。

我ながら、今回の『塩豚』は絶品です。

ちなみにキャベツとトマトも枕崎産。



山口牧場直営店は、川辺から枕崎へ向かう国道225号線の峠を下ってすぐ。

確か、山口というバス停があったような…

(住所はわかりません)