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安倍総理の「美しい国」というのは既にいろんなところでジョークになっていることと思う。確かに中国語でアメリカのことは「美国」という。メイゴウという発音に近い。カタカナで書くと分かりにくいかもしれないが、「アメリカ」という音に近いわけですね。ずばりアメリカナイズを目指す国、という解釈でもあるわけだ。
まあしかし、首相というのは誰がなっても大変にむつかしいことを要求される立場な訳で、よくまあ望んでなるもんだと僕は思うが、なりたい人は多いのだろう。何やってもケチつけられるのを分かってないんだろうか。不思議だ。
ただ、僕はいろいろ言っている内容は実はほとんどよく分からないんだけれど、首相の給与を30パーセントカットしたという具体的なところが一番気になる。他の大臣は一割カットだそうだ。これは多くの新聞では改革への意気込みとしてのパフォーマンスだ(もちろんそれもあるが)としているようだが、それだけなのだろうか。
しかしながら、恐らく少なからぬ人は既に気づいていると思うが、これは公務員の給与をいじるよ、という意味であると思う。自分が30だから、15パーセントという感じだろうか。具体的な数字には議論があるところだろうが、これはやってくるだろうと思う。会社経営でも人員をカットする前に自分の給与をカットする。当たり前の行動なのだ。そして、恐らく本気だ。僕は具体的な行動しか次の行動の連鎖は無いと思う。
行政改革で失脚しなかった人はいないとも言われるし、安倍首相が本気なら長期政権は無いかもしれないとも思う。公務員はいつまでも恨むからね。それにもっとも嫌なことだから(公務員でなくても嫌だけど)強硬な抵抗をしてくることだろう。いろいろと議論はあると思うが、そういうことはわかっているはずで、何か大きな流れを仕込んでいるという感じがする。人気が続かない限り何もできない政権であるから、世論はこの流れであると掴んでいるのかもしれない。
ちょっと陰謀説めいてくるけど、飲酒運転の本当のターゲットは、公務員というところが極めて大きかったのではないだろうか。僕はちょっとファシズムっぽいなあと感じていたけど、政府としては、大いにこの流れを掴んで改革したいという思惑なんではないか。それともやっぱり僕の思い過ごしなんだろうか。