カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

ケインズvsハイエク

2010-04-16 | 雑記
ケインズvsハイエク


 アゴラ経由で拝見。実に見事。分厚い本を敬遠している人にはせめてこれだけでも。これでも分からないなら、それはそれで問題だが、諦めるいい理由にはなるだろう。あなたには経済は絶対に理解不能だ。
 まあしかし、経済理論は政治が利用するのだから、ケインズに軍配が上がるという結果にしかならないのかもしれない。ケインズもそれが狙いであったことは間違いあるまい。正しいから採用される理屈なのではないのだ。そういう意味で、ケインズというのはひどく有害だが、戦争と同じで破壊するのが目的であるのなら、そうした方がいいということなのであるかもしれない。焼け野原になると、さすがになすすべがなく自由だ。
 馬鹿げているが、人間の理解力なんてその程度の馬鹿げた結果しか生み出せないのかもしれない。それにたしかにハイエクが言うように、自由だからと言って幸せになる方法を我々は知らないのだ。そんな難しいことを言われても自分で考えることができない人が理解できない方が当たり前である。というか、それで不安が解消することはないからである。
 政治は無害なことに拘泥した方が、人々にはしあわせなことなのかも知れないと想像する。それを許してくれるほど政治は無力でないのが何よりの絶望である。
 
 
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本当に二冊来た

2010-04-16 | 読書
 twitterで書いたとおり、先ほど二冊届けられた。
 注文してたっけな、と思って注文した記憶はあるが、以前に注文した記憶は無い。昨日注文の発送メールが二通来たので、ありゃりゃ、と思った次第。いまさらどうにもならんので大事に二冊読まなくては(んなことはたぶんしないが)。
 前回はつれあいが先に読んで僕が後で読んだ。今回は一緒に読めるね、と今朝がた話をしたところである。
 僕は一般的に本を読むのは早い方(案外普通かもしれないが)だと思うが、小説を読むのはひどく遅い。途中であれこれ想像しないと読めない所為かもしれない。特に痛い場面なんかがあると具合が悪くなって胸を押さえながら読まなくてはならなかったりして、その分時間がかかってしまう。泣けるところではハンカチも必要だ。映画だと勝手に画面が進んでくれるけど、小説はそうもいかない。ある程度の葛藤を経て、やっとページをくくるという感じかもしれない。
 
 現在の村上春樹ブームについては別にどうということは感じなくなった。それは勝手にやってくれである。確かに純粋なファンだから、村上さんが幸福になることには異論がない。つまらない作品を書いてくれてもかまわない。今回はひどくつまらない、という作品だってなんだか愛おしいというものだ。だから今回のように、ひたすら長い感じだとかえってありがたい気もする。読み終わってどうこうというのは、まあ、仲間うちだとそれなりに楽しいのかもしれないけど、どうでもいいと言えばどうでもいい。読み進んで読み終わらないという時間の方が楽しいのである。当たり前だがそういうことで、今回の恋愛がうまく成就するといいなあ、と思うけど、そうは問屋がおろさないというのだって、それはそれでいいのである。
 さて、そんな想像をめぐらせていても、その結末は今僕の手のうちにある。二冊買ってしまったのは正直言って失敗だけど、今はそのようなささやかな幸福が届いたことを素直に喜んでいるところなのである。
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