「やりなおし教養講座」(2004年)
村上陽一郎の半自伝的というか雑談風に教養論を語るというもの。
その中で、大江健三郎の現代の日本社会に対する嘆きについて触れ、それ自体として間違ってはいないかもしれないが、時代を作ってきた人間のひとりとして嘆くだけでは無責任ではないかと言っている。
そんなものを読み進めながら思い出したのは、秋葉原の殺傷事件である。
たまたま色々な業界の人達に意見を聞く機会があった。
彼らのこの事件に対する反応はいろいろあったが、単に嘆いたり憤慨するいい歳の人も多かったのだけれども、このような時代を招いてしまった責任の一旦は自分達にもあるという考えの人たちもいて、妙に印象に残った。
村上陽一郎の半自伝的というか雑談風に教養論を語るというもの。
その中で、大江健三郎の現代の日本社会に対する嘆きについて触れ、それ自体として間違ってはいないかもしれないが、時代を作ってきた人間のひとりとして嘆くだけでは無責任ではないかと言っている。
そんなものを読み進めながら思い出したのは、秋葉原の殺傷事件である。
たまたま色々な業界の人達に意見を聞く機会があった。
彼らのこの事件に対する反応はいろいろあったが、単に嘆いたり憤慨するいい歳の人も多かったのだけれども、このような時代を招いてしまった責任の一旦は自分達にもあるという考えの人たちもいて、妙に印象に残った。