こたじろうのブログ-太郎(初代)、小太郎(二代)、次郎(三代)、小次郎(四代)ー

◇シェルティの小次郎が散歩中に見かけた草花と日常の生活を紹介。
◇初代~三代は「物語」としてふり返る。

小次郎と秋の七草 ー ススキ(芒)-

2024-09-26 10:51:18 | 秋の七草

今回は、ススキ(芒)だ。秋の七草の一つのススキ(芒)で、野原に生息し、ごく普通に見られる。古くはススキの穂を動物の尾に見立てて尾花(おばな)と呼んだ。また、振袖草(ふりそでぐさ)の異名もある。パパは「ススキって花なの?」「赤っぽい“花穂(かすい)”だけでキレイとは…!」とも思うよねえ、でもさ、日本では昔から慣れ親しんでいる花だそうだよ、と、ボク(小次郎)に話しかけてくる。因みに、ススキは、北米では「侵略的外来種」となって猛威を振るっている。北米からのセイタカアワダチソウが日本に侵略して猛威を振るっているのと逆のパターンらしい。

<2018年10月20日>散歩の田んぼコース(宮地岳の麓)

全景から見ていこう

◇田んぼ道横の小川沿いに生えている。確かに、野原に普通に見かけるね。北米では「侵略的外来種」というが、逆に北米からの「侵略的外来種」になっている「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」も見ておこう

背高泡立草はこちら リンク先 → 

小次郎と秋の草花 -セイタカアワダチソウ(背高泡立草)ー

◇ 田んぼのススキだ。このコースは、ボクの散歩のお気に入りのルートだ。

◇ 寄ってよく見てみた。 稲穂のように見えるのが「雄花」で、花びらはないという。そして、白っぽくなったススキは、花が咲き終わり「実」になった状態らしい。ま、イネ科だから、稲(米)に似ていても不思議じゃないね。ちょっと、勉強しておこう。

【ススキ(芒)】

◇ イネ科ススキ属の多年草。
◇ 原産地:日本、中国、朝鮮半島、台湾
◇ 開花時期:9月~10月 ※ 観賞期は5月~11月
◇ 花:白色。花の形状は花穂(かすい)。穂の銀色に光る毛は芒(のぎ)と呼ばれ部分で、これが風に乗ってタネが飛んでいく。 ※ 花穂(かすい):短い花が一本の軸に群がり付いている形状。

【名前の由来】(諸説ある)
①「スス」は、笹(ササ)又は細(ささ)の変形。「キ」は「木」「茎」「草」から。
② スクスク育つ木(草)の意味から。
③ 稲に似た草の「ススケ」が語源、等。

【日本文化とススキ】

ススキは秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物。例えば、「十五夜の月見での飾り」「花鳥画や、蒔絵(まきえ)などの秋草紋様」「薄(ススキ)ミミズクなどの郷土玩具」などがある。また、かっては屋根ふく萱(かや)の材料として重要であった。 ススキの穂は動物の尾に見立て尾花(おばな)と呼ばれる。

※ 馬の尾花栗毛(おばなくりげ)は、鬣(たてがみ)や尾の長毛が白色のものを指すが、これは、その特徴を秋のススキの穂になぞられて呼ばれたものという。

【秋の七草】

ハギ(萩)、ススキ(芒)、クズ(葛)、ナデシコ(撫子)、オミナエシ(女郎花) 、フジバカマ(藤袴)、キキョウ(桔梗)の7種類の植物を指す。

改めて見てみよう

◇ ススキ(芒)はヨシ(葦)と似ている。花穂だけでの区別は難しいという。因みに、判断ポイントは“株”としてまとまっているか? という。“株”としてまとまっていればススキという。

◇ 確かに“株”で固まっているようだ。 

田んぼコースの散歩の途中に南風コミュニティセンターがある。

◇ 南風コミュニティセンター近くで宮地岳を望んでみる。うむ、とても風流だね。

◇セイタカアワダチソウ(背高泡立草)がちょっとジャマだが、こちらは北米からの侵略種。ま、ススキが北米を侵略しているというから、どっちもどっちというところかな。

【宮地岳】

宮地岳は高さ118m、頂上には「伊都國・宮地嶽神社」がある。「古代国家の伊都国はこの山から夜明けを拝した」と言われる。因みに字は、山は「宮地岳」、神社は「宮地嶽」だよ。

<2014年10月31日>泉川の土手沿い。

◇ここは、ハマボウ(黄槿)の群落があるところだよ

ハマボウはこちら Link先 → 小次郎とハマボウ(黄槿)-泉川(雷山川)群落-

◇ 後ろのなだらかな山は「可也山」。「糸島富士」「筑紫富士」「小富士」と呼び名が多くある。きれいなやまだよ。ママのお気に入りの山だ。

◇ 同じく泉川の土手。川と反対方向を望む。ススキの向こうの建物は「糸島消防署」。その後ろは「糸島農業高校」。

◇ 同じく、美咲が丘方面を望む。手前の山が「雷山」、その向こうが「背振山系」

【雷山(らいざん)】

背振(せぶり)山系に属し、糸島市と佐賀市の境にある標高954mの山。雷神の鎮座する霊山と言われ、故に「雷山」の名を持つ。頂上には雷神社の上宮がある。また、神功皇后の伝説がある「層々岐野(そそぎの)」と呼ばれる野原があり、これに因んで「層々岐岳(そそぎだけ)」の別名を持つ。

 ※ 中腹に「雷山千如寺大悲王院」があり、樹齢400年の大楓(おおかえで)の紅葉見事!

ヨシ(葦)】

泉川を眺めると「ヨシ(葦)」と思われる群生があった。ホントにヨシ? うーん、多分、ヨシ、だと思う。

◇ 下流は海(加布里湾)につながる汽水域(海と川の水が混ざる場所)だから、ヨシの生育にはピッタシかもね。

◇いまは、満潮にちかいので、水の中だ。

◇空には、鳥が飛んでいる。

◇ 泉川にも鳥が遊んでいる。何の鳥だろう? うむ、ヨシに戻ろう、ススキとのちがいは?

【ススキとヨシの違い】

 ところで、ススキとヨシはどう違うのだろう? 調べてみると、オギというのもあるらしい。各々調べた。花穂だけでの区別は、難しいようだ。因みに、ススキの判断ポイントは、“株”として固まっていることだそうな。

◇ ススキ(芒)

ススキ(芒、薄)は、イネ科ススキ属の植物。尾花ともいい、また、かや(茅、萱)とも呼ばれる有用植物の主要な一種。 野原に生息し、普通に見られる多年生草本である。 夏から秋にかけて20~30cm程度の花穂をつける。花穂は赤っぽいが、種子(正しくは穎果(えいか))には白い毛が生えて、穂全体が白っぽくなる。種子は風によって飛ぶ。

 ※ 北米では、ススキは侵略的外来種として猛威をふるっている。(日本にセイタカアワダチソウが侵入したのと逆の経路で伝播)。

※ ススキの穂は、動物の尾に見立てて尾花(おばな)と呼ぶことがある。「尾花」はススキおよびススキの穂を意味する古名。

※ 華やかとは言えないススキに趣を見出すのは日本人ならではの感覚。十五夜の月見には、ハギ(萩)とともにススキを飾ることが多い。

 ◇ ヨシ(葦)

ヨシまたはアシ(葦、芦、蘆、葭)はイネ科ヨシ属の多年草。 正しくは「アシ」。和名は、「アシ」が「悪し」に通じるのを忌んで(忌み言葉)、逆の意味の「良し」と言い替えたのが定着したものである。主に河川の下流域から汽水域上部、あるいは干潟の陸側に広大な茂み(ヨシ原)を作る。根本は水につかるが、干潟では干潮時には干上がる。

 ◇ オギ(荻)

 イネ科ススキ属の植物の一種である。河川敷などの湿地に群落を作る多年草である。ススキに良く似ているが、オギは地下茎で広がるために、株にならない。また、ススキが生える乾燥した場所には生育しないが、ヨシよりは乾燥した場所を好む。穂はススキよりも毛が長くて白く、柔らかい。かつては茅葺(かやぶき)の屋根の材料として広く用いられていた。

お終い

【写真一覧】

◇ ⑤ススキ(芒) 福岡県糸島市 2018年10月20日、2014年10月31日
◇ ④キキョウ(桔梗)福岡県糸島市 2018年6月20日撮影
◇ ③ハギ(萩)福岡県糸島市 2018年10月29日撮影
◇ ②フジバカマ(藤袴) 福岡県糸島市 2018年10月19日撮影
◇ ①クズ(葛)福岡県糸島市 2018年9月11日撮影

小次郎と秋の七草 ー ススキ(芒)-

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