今回は、ムベ(郁子)。ん? アケビと違うの? うむ、同じアケビ科だけど……。アケビとムベの大きな違いは『アケビ:落葉性で果実は熟すと裂開する』、一方『ムベ:常緑性で果実が裂開しない』点という。
主に盆栽や日陰棚にしたてることが多い。伝統的に果樹として重んじられ宮中に献上する習慣もある。 アケビと比較して果実がやや小さいが果肉は甘い。現在でも、皇室のほか、天智天皇を祭る近江神宮、靖国神社に献上しているという。茎や根は野木瓜(やもっか)という生薬で利尿剤となるらしい。
<2022年9月23日> 若松 高塔山
◇ 小次郎クン、どこに、ムベがあるかな? わかんない?
◇ ムベの実は楕円形。アケビは長楕円形で似ている。
【花】開花期は4月~5月
うーん、花の写真は撮り忘れたので、ネット(Wikipedia、他)から引用する。
【花】
花期は春(4~5月)、雌雄同株、雄花と雌花が付く。雄花と雌花は似ていて区別しづらいという。
改めて全体から見てみよう。「アケビだけでなく、ムベもあるよ!」とのことで、探しに行った。
【果実】果実期は9月~10月
9月23日だから、実があるよね。どこだ?
◇ 小次郎クン、そっちじゃなくて、アケビのあるところらしいよ。
◇ ちょっと行き過ぎ、そこは、アケビのところ。
うーん、以前の写真で場所を区別しておく
◇ 7月23日の状態。この時は、ムベ(常緑)もアケビ(落葉)も、まだ、青々としている。
と言うことで、
◇ その付近だよ。
◇ もうちょい先。
◇キミの頭の上の方だよ。
ん? 分かんなかった? ウベの実に着目しよう。
◇ オッ、これだ。
◇ こっちもある。アケビより小ぶりだね。 ムベの勉強をしておこう。
【ムベ(郁子)】※ 引用は、Wikipedia、他
◇ アケビ科ムベ属の蔓性常緑木本である。常緑なので、別名「トキワアケビ(常盤木通)」ともいう。漢字では「郁子」と書く。暖地の山地や山野、海岸近くに自生する。
◇ 原産地は、日本、中国、朝鮮半島などの東アジア
◇ 開花時期は4月~5月、雌雄同株で雄花と雌花が付くが、雄花の花序と雌花の花序がある。花弁のように見えるものは顎。
※雄花と雌花は似ていて区別しづらい!
◇ 果期は9~10月。果実は6㎝ほどの楕円形で暗紅紫色に熟す。同じ科ののアケビに似ているが果皮はアケビに比べると薄く柔らかく、熟しても縦に裂ける事はない。
【産地と価格】
◇ 滋賀県、京都府、兵庫県位、などで生産されている
◇ 価格は「鹿児島県産 ムベ 5~6個入り ¥1,730円」があった。アケビ同様に、ちと高い!
【由来】
◇「ムベ」は、(伝説によれば)天智天皇が、蒲生野(滋賀県近江八幡)へ狩猟に訪れた際に、8人の男子をもつ長命な老夫婦に出会い、長寿の秘訣を尋ねた。 その老夫婦が「これを食べているからです。」と手渡したムべを食べ、「むべなるかな」=「もっともだ」とおっしゃったことが由来とされ。それ以来、朝廷に毎年献上されるようになった。
◇「郁子」は、「郁」は香気があるさま、かんばしいの意味、「子」は種子の実の意で、たたえて美称したもので、和語として「むべ」と読む。
◇「野木瓜」は、茎や根が「野木瓜(やもっか)」という生薬となる。
【アケビとムベ】
◇ 並べて比較すると、花は大きく違うが、実は(裂けること以外は)似ているね
おまけ(用語)
【むべなるかな(宜なるかな)】
意味は「いかにもそのとおりだなあ」。デジタル大辞泉によれば、『「むべ」または「うべ」)は、肯定する気持ちを表し、「なる」は断定、「かな」は詠嘆を表すので「そのとおりだなあ」という意味の言い回しとなる』
お終い
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