年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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東京メトロ日比谷線東銀座駅:『はかりめ』      銀座のど真ん中にある穴子料理の専門店

2017-09-27 16:01:58 | 関東
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"穴子がおいしい季節になりました"
銀座4丁目交差点近くにある飲食ビルの一階にそんなPOPを見つけたのだけど…
穴子がおいしいとされるのは6月から8月くらいまでの間に食されるサッパリとした淡泊なあじわいの夏の穴子と、脂が乗り始めた11月くらいからいただく冬の穴子と言われていますので、この時期はその端境期であるはずなんですよね


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と言いながらも北から南まで日本全国に生息する穴子でありますから、その産地を変えることによって一年中おいしくいただけるに違いないと、エレベーターに乗り6Fにあるお店へと上がってみますと旅館の玄関かと見間違えるような上品な設えには高級感があり、出迎えてくれた女性の笑顔は爽やかでありまして…
これからいただくお料理にも期待が持てますね


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こちらのお店では、カウンター席以外は全てが個室となっているようで…
ワタシとしては調理する姿を臨めるカウンター席をいただいてみたかったのですが、そんなカウンターの背にある2人掛けの個室へと案内されます
いつもだとワガママを言わせていただくところではあるのですが、その個室には大きなお花が飾られるなど良い雰囲気でありましたので…


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いろんなお料理を少しずつ楽しめるコースをいただこうと思ったのですが、残念ながらそれは2人からではないと注文できないとのことでありまして…
とは言えそんな気持ちが簡単に収まるわけもなく、ランチのメニューにはない天ぷらをお願いいたします
天つゆ または お塩でお召し上がりくださいと提供されたお塩は一手間かけられた焼塩でありまして、そんなところからもきちんとおいしいお料理を提供してお店であることが窺えますね


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そして「あなご丼」
こちらで提供される穴子丼には"赤"と"白"というものがありまして…
白は白焼きされたものだと思っていたのですが、これもまた煮穴子であるとのことですから煮汁にお醤油が使われていないってことなのでしょうかね?
興味津々ではあるのですが、それだけをいただく勇気はなく…
またもや両方を乗せていただくことは出来ないのかとワガママを言ってみたのですが、白には鰹出汁の餡を掛けて提供することから両方を盛ることは出来ないとのことでありました
ってことで、今回は定番でもある赤をいただきます
淡泊な穴子の旨みを損なうことが無いよう上品な薄味に仕上げられていますし、ふっくらとした穴子は箸で持ち上げることができないほどに軟らかでありまして…
穴子を2本に増量したにもかかわらず1500円ほどでいただくことができるリースナブルさもうれしいですね



会計の際にPOPのことを聞いてみますと、外すのを忘れてましたと恥ずかしそうに答えてくださいまして…
きちんと旬についての知識があるお店と言うことで安心感がありますね



【あなご 燗酒 はかりめ】
東京都中央区銀座5-9-5 チアーズ銀座6F
03-6253-7070