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年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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JR中央本線四ツ谷駅:『薩摩 牛の蔵』      お肉のおいしさだけでなくタレのおいしさが光るオシャレな焼肉店

2017-09-28 23:23:02 | 関東
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お昼過ぎには止むと思っていたしとしと雨が会食へ出かけようとした夕方にも残っていましたが、長傘を持って出かけるほどでもなく…
ちょうどお勤めの方の帰宅時間と重なることで混み合う中央線で3駅、四ツ谷へと移動いたします



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四ツ谷駅から歩いて3分ほど
鹿児島産の黒毛和牛をいただくことができるという焼肉屋さんへ邪魔いたします
地下にあるお店へのアプローチはエレベーターと階段があるのですが、その何れもが狭く窮屈であったりするのですが…
その障壁を乗り越え階下へと下りますとセンス良くまとめられた上品な空間が広がっていますし、客席は全てが個室であることからの落ち着きを感じることができます


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コースのお料理は「塩ムンチュ海苔サラダ」と「キムチとナムルの盛り合わせ」で始まります
塩ダレで揉まれたサラダは程よい塩味とシャキッとしたレタスの食感がおいしく、辛味の奥にある甘味がある上質な唐辛子が使われたキムチはおいしくいただくことができます


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前菜はタン先とタンカルビと言われる部位をローストしたものでありまして、適度な歯応えと噛むことによって旨味が広がるのですが…
掛けられたソースの味が濃いことで、その味一色になってしまったことは残念ですね


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鹿児島県産の黒毛和牛は生産者にまでこだわりを持ち…
時によって一番おいしいお肉を選んでおられるそうで、今日は吉村さんが育てた牛をいただくことになるようです


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そんなお肉の第一弾は塩焼肉
赤身肉の焼きしゃぶに塩タン
南国スイート豚の厚切りカルビと薄切りカルビ
そしてツラミと極上サーロインと盛り合わせされていまして…
シンタマが使われる焼きしゃぶはミディアムレアに仕上げることが一番のおいしさだということでお店の方が丁寧に焼き上げてくださいます
サーロインは鹿児島の坊津町ってところで作られる「坊津の華」と呼ばれるの天然塩でいただくことがお勧めであるようです


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第二弾はタレ焼肉
中落ちカルビ ロース 上ロース 特上ロース 霜降りカルビと盛り付けられていまして、その上質なお肉がおいしいことは元よりタレのおいしさには驚きました
最近は焼肉店の出店が多く、お肉へのこだわりが強く打ち出されていることが多いのですが、タレのおいしさを感じることができるお店は実に少ないのであります


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お肉と一緒にいろんなタレをだしてくれたりもするのですが、定番として用意されているタレは鹿児島産の黒糖と野菜をたっぷりと使ったつけタレとポン酢でありまして…
器の真ん中に注がれた黒糖のタレは、その甘みとフルーティーさが実においしくどのお肉にもあるものですね


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そしてホルモン盛合せ
ぶりっとした食感がおいしい丸腸とコリコリ食感が楽しい上ミノは塩味となっていまして、噛みしめるほどにその旨みが引き出されますので噛むことが楽しくなるほどです
ピリ辛に調味されたシマチョウにはたっぷりの脂が乗っていまして、そのとろける甘みとほどよい噛み応えを楽しむことができるものでありました


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お食事にはカルビクッパが提供されたのですが…
ひと口いただいた瞬間においしいとの言葉が出てしまうほどのスープはA5ランクの牛肉を惜しげもなく煮込んでいるからであるとのこと
上質な脂が乗ったお肉が煮込まれることでの旨みと甘味、それを損なわないような上品な辛味とコクはハーフサイズではなく一人前のボリュームでいただきたいほどでありました



デザートには白ぶどうのシャーベットをいただいたのですが、その爽やかな味わいは季節感を提供しながらもこれまでの満足感を損なうものではなく…
食事の〆としてきちんと選ばれた一品であることが窺えます

個室であることからの落ち着いた雰囲気と上質な焼肉、そして緊張することの無い笑顔ある接客と、大切な人とのひとときを過ごすにも十分なお店でありますね



【薩摩 牛の蔵】
東京都新宿区四谷2-1-1 SK四谷ビルB1F
03-6273-2934